通し稽古
汐留・ドリル魂の様子は、稽古からの帰宅後、録画で見た。
木原大先輩、丁寧に紹介して下さり大感謝!
しかも、現場服にメットまで着用して下さって。
直にお会いしてお礼申し上げなくては……
来週土曜の特別編には、わしも汐留に行く予定。
しかし、その前に、何と言っても、六本木現場を仕上げなくてはならぬ。
猫と針 ね。
今回の俳優兼プロデューサー、キャラメルボックスの岡田達也氏が、酒くらいながらの対談で、何かのはずみに恩田陸先生に、セリフなんてのは20分もあれば、楽勝で覚えられるもんですよ!
みたいなことを豪語した結果、
陸先生が、それを信じて、もうかなり遅れているのに、まだまだ余裕があると思い込んで、稽古場を待たせて、粘りに粘られたのだ、という噂がある。
それで、
達ちゃんが余計なこと言うから……
と彼は皆に責められていたのであるが、
俳優として出演しながらの統括役で、なかなか進まぬ稽古、
さぞや、肝が冷えたことであろうよ。
そこに夜毎、ストレス発散ビールを流し込んでいるから、達也氏の顔色は、真夏の陽に焼けたように、ドス黒くなっている。
たぶん肝臓が冷えたり、震えたりして、大変なことになっていると思う。(ただし、今回の彼の役は、ドス黒い顔の方向、役作りは正解という感じ……)
しかし、昨日、ついに完成した戯曲を手にし、
そしてまあ、まだセリフもダンドリもうろ覚えながらも、とにもかくにも、通し稽古が成立して、
これにてようやく、ストレス・ビールは、喜びと気合いビールに名が変わったのであった。
結局、どちらにしても、飲むんだけどね……
そして今日は、昨日届いたラストシーンを徹底的に稽古して、いささか突貫工事ながら、とにかく通し稽古をやり遂げたのであった。
昨日渡されたセリフを、俳優たちはすでに入れて来ていた。
さすが、20分で入れる人たち、だね。
と誉めたら、
達也氏が、また蹴られていた。こんな企画を設立させた偉大なプロデューサーなのに。
とにかく皆、必死なのである。
しかし、まだ稽古時間は充分ある。
どうやら初日に間に合いそうだ。
ひとまず安堵……