マキノ氏、加藤氏、白井クン
書き込み有り難う。
昨日の記事への、連続投稿スマソの人は、かの劇団MOP総裁・マキノノゾミ氏だと思われる。
氏は昨年、キャラメルボックスの演出をしたのだ。
んで、さりげに、というか、ケッコウ切実に、宣伝しておられる通り、間もなく公演がある。
『エンジェルアイズ』
そこには、我が軍のと言うよりも、もはやMOP所属の、と思ってる人も多いぐらいの、準レギュラー岡森諦も出演しているのである。
詳しくは、岡森ブログなど見て盛り上がって欲しい。
わしももちろん見に行く。
16年前の初演も見ている。
確か、キャラメルの西川君とか、新感線の古田君なんかも出ていたはずだ。
痛快西部劇だったっけ。
ビリーザキッドの話であったと記憶する。
MOPがまだみんな京都に住んでいた頃だ。
派手な鳴り物入りの、東下り公演だった。
懐かしすぎるな……
もう一人の加藤昌史氏は、キャラメルボックスの名物プロデューサーで、いつも賑やかに前説やっている人だ。
彼と
最初に会ったのは、確か、渋谷のジャンジャンだったと思う。
シェイクスピアシアターの公演じゃなかったか。
これはもはや演劇史だな……
ジャンジャンだよ。
翻訳の小田島雄二先生のご子息で、今は同じく翻訳家というか英米文学の道を進んでおられる、恒志さんと加藤君とが高校からの同級生とかで、紹介された。
わしは、浪人を経て、知り合いにジャンジャンという地下劇場に初めて連れて行かれ、その時に、いきなりいろいろな人と出会わされて、ドキマギしたことだけ覚えている。
その知り合いは、一つ年下の、若い演劇少女だったけど、少女は、少女の特権で、著名な演出家や翻訳家と、すでに知り合いだったのである。
そして青年は少し卑屈に、有名人達を睨み付けたものだった……
わしは高校演劇で、ちょっと有名だったけど、そんなものは当時の演劇界では何の価値もないと知らされて……
のこのこ劇場のロビーなんかに登場してしまったものの、その場所で何を頼りに立っていればよいか分からぬ、不安の塊だったものよ。
なんと若き日の、思い出よ。
加藤君は大学に入り(同じ早稲田)、まずは俳優をやり、その後、成井さんと劇団を旗揚げした。
その頃から、互いに意識はしていた。
良く言えば、切磋琢磨、実のところは、負けてなるかと。
まあ、結果はご存じの通りで、キャラメルボックスは、今や劇団四季に注ぐ、日本で2番目の規模の大劇団である、
と言って過言ではない。
一方扉座は……百番ぐらいか。
そんな加藤君のところで、今回、仕事させて頂いているワケで、
長くやってると、いろんなことが起きるなあ、と来し方行く末を、またもしみじみ噛み締めるわしであった。
あと白井直クンは、キャラメルのスタッフで、今回わしのアシスタントをしていてくれる。
ぼーっとしていても、サクサク、準備を進めてくれるのでとても助かる。
座員達がいうには、この白井クン、成井さんの隣にいるときとは、別人のようにリラックスしまくっているとか。
わしは
オンデマンド側の彼岸から、青梅の川を渡ってやって来た、ユルユル仙人である。
キャラメルボックスに、ユルユル菌をバラ撒きにやってきた……
と言いたいとこだけど、実を申して、
キャラメルも、なかなか奥深い。
昨日、それを思い知った。
昨日は、この加藤君が、稽古場に来たんだけど、
いきなりデカイ、カメラをぶら下げていて、
ドオモーといいつつ、パシャパシャと。
その軽薄な姿の見事さ。
みんな、しっかりやってるかあ?
なんてまるで
授業参観のオトーさんのようであった。
挙げ句の果てに、喫煙所で自分が吸ったタバコが、灰皿の中で、くすぶり続けて、通し稽古途中に、火災警報を鳴らしてしまった。
(稽古は止まり、犯人は誰だよ、と大騒ぎになったけど、加藤さんが何も言わずに片づけてたので、アレは、加藤さんの不始末かも……と座員達は噂していた)
あの謹厳実直な、成井氏がいて、このかるーい、加藤氏がいて、この両輪があってこそキャラメルボックスは成立している。
ともあれ
そんな人たちに助けられて、今日は最後の稽古。
感謝。