#ワンピース歌舞伎 と #ジパング青春記 と #江戸のマハラジャ

  スーパー歌舞伎Ⅱ 『ワンピース』に熱いご声援を賜りありがとうございました。
 昨日、無事に千秋楽を迎えました。
 もっとも私は、厚木にいて、扉座の初日を過ごしておりました。

 ワンピースに付いては、よくぞ若手公演「むぎわらの挑戦」バージョンを作っていたものだと噛みしめます。

 優れた若手たちに、もっと活躍の場をあげたい。
 この作品を、誰でもやれるような古典的演目に育てていきたい。

 計画を発表した際、猿之助さんは、そんな思いを語っていました。
 自分が出なくても、成立する演目に。
 それは役者としては、かなり勇気の要ることで、よほどの懐の深さと、揺るがぬ自信がないと、そんなふうには出来ないものです。
 若手の活躍に嫉妬して、その場をわざわざ奪い取ったりするベテランも多いのが、この世界なんだから。

 自分の作品を古典化したい。
 それは猿之助さんが役者でありつつ、極めて優れたクリエイターだという証ではないかな。
 そして奇しくも、その姿勢が、今回のピンチを乗り越える大きな力となったということです。
 
 正直、四代目の代となって、私がスーパー歌舞伎に関わることは、もうなくなってゆくのだろうと思っていました。
 新たな世代人々からすれば、私は去って行くべき古い船の方ですから。
 
 それがこうして、いろんな巡りあわせで場を頂いて、しかもそれがこのように、何回も上演される作品に結実して、数々のピンチを乗り越えつつ、お客様たちから熱く支持され、力を貰って成長を続けて。
 さらにまた、来年も上演が決まっている、この幸せはどれほど感謝しても、し足りないものです。
 来年4月の大阪公演には、また猿之助ルフィが帰って来てくれるはずです。

 千秋楽に居られなかったのは残念だけど、まだまだこの冒険は、途中だということで、来年の再会を楽しみにします。

 そんな一方で、昨夜は『江戸のマハラジャ』の初日。
 
 執筆から、稽古突入がバタバタとなり、余裕がなかったんだけど。
 実は稽古途中から、これは意外な傑作なんじゃないかと、思い始めておりました。
 そして、それが昨夜、確信となりました。
 いつものように厚木のお客さんが暖かくて、気持ちの良い初日だったのも大きいけど、私は結構冷静に見れて、この舞台、バカバカしさとマジの塩梅が、我ながら絶妙かと。
 かねがね、私はラッキィ池田さんと相性が良いと感じているんですが、それがまた証明されたと思います。
 
 またオモシロイの作っちゃったね。

 当然、ラッキイ式ボリウッド・ダンスが売りなんですが、それをいかに浮かせないか。
 それが楽しい分だけ、戯曲として、筋の一本通った、骨の太いものにしたいと思いました。
 ま、私のことなので、ゆるーい社会派、ぐらいの感じながら……
 世界及び、我が国の情勢が極めてあやふやで危なっかしい、こういう時こそ、エンタテイメントのふりして、少々モノ申したいと目論み、そこに執筆のこだわりを持ちました。
 その甲斐あって、そこんとこが結構、うまくいってんじゃないかと、自画自賛します。
 ま、ご感想はいろいろあるでしょうから、ぜひ、観てみて、いろいろお聞かせください。

 さて今日はこれから、厚木の2日目。
 と同時に、秋田角館では『ジパング青春記』のわらび劇場千秋楽です。
 これも、振付は ラッキィ&エリ ワールド。
 慶長にあった震災をテーマとした、実は重いテーマのミュージカルですが、深沢桂子さんの音楽とともに、心弾ませる歌と踊りで、救ってくれています。
 厚木から、思いをはせ。
 秋田のスタッフ、キャストとの再会を楽しみに致します。

 見に行かれるお客様方には、暖かい拍手喝采を、半年のロングランをやり遂げた仲間たちに賜りますよう、お願い申し上げます!

 厚木は厚木で、盛り上がってくぞ!
 
 

 
 

  
 
 
 
 

 
 
  

 
  

 
 








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