『陽だまりの樹』 1992年初演
 舞台は手塚治虫の仕事部屋から始まる。手塚には創作上の秘密があった。彼の机の引き出しには、彼の分身(アトム)が住み、夜な夜な、彼を取材旅行に連れ出すのだ。その夜もアトムと手塚は取材旅行に旅立って行く。目的地は江戸の幕末。手塚の先祖で蘭方医・手塚良庵を取材するのだ。だが、その一部始終を新人編集者・松本孝子が目撃してしまった……  手塚治虫原作の漫画を脚本化。ただし、原作には登場しない手塚治虫と道化役のアトムを登場させて、原作とはかなり印象の違う作品になっている。セゾン劇場公演の為に書き下ろし。手塚治虫と良庵は中井貴一が二役で演じ、彼のライフワークとも呼ぶべき代表作となっている。  

*モーニングデスク刊
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