『好色芝居女』 1996年初演
 女優・加納幸和の一人芝居のために書かれた作品。  主人公は老いたる大女優。彼女は若い作家を自ら育て上げ、自分のために新作の芝居を書かせた。舞台は初日を翌日に控えた舞台。最後の稽古なのに、作品に納得のいかない大女優は、勝手に芝居を止めては勝手にセリフや動きを変更してゆく。誰も彼女のわがままを止められない。けれど彼女がイラ立つ理由は別にもう一つあった。それは彼女の育てた作家が、その舞台に出ている若い女優と恋に落ちたことだった。その嫉妬のために大女優の言動は、どんどんエキセントリックになってゆき、ついに稽古は続行不能になる。  やがて彼女は語り始める。嫉妬こそをエネルギーに変え、何人ものライバルを蹴落として頂点に上りつめた壮絶な自分の生き様を……
 
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