スーパー歌舞伎『新・三国志』 1999年初演
 中国の古典大作を独自の視点で潤色脚本化。蜀の国の勇者・関羽を主人公にし、劉備玄徳は女だったという設定の元、密かに恋し合う二人が、自分たちの新しい故郷を創るのだという、夢に生き夢に果てるまでの姿を壮大なスケールの物語の中に描く。無法者の用心棒・関羽が叛乱族の戦士を捕らえてみると、それは男になり済ました女だった。女はいう、「この腐った世を変えるために男となって闘っているのだ」と。その女(後の劉備)の美しさに関羽は震える。そして思い出す。今は無法者となり果てた自分にも、故郷を飛び出した若き頃には、自分の胸にも同じような気高き志や誇があったということを……この出会いが関羽の運命を決めた。  
*春秋社刊「夢みるちから」に上演台本収録
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