扉座

 
 『新浄瑠璃 朝右衛門』あらすじ
 


「アレも人生、コレも人生」

貧乏職人でつまらぬ一生を送るより、盗み殺しでもやらかして、面白おかしく生きようと決心した、若い奉公人が雨の夜、荒寺で雨宿りするひとりの老婆を刀で強請った。

だが老婆は怖がりもせず言う。

「土壇場に座る覚悟は出来てるのかい?」

そして罪人が、首斬り役人・朝右衛門の手でいかに斬首されるか、こと細かに話して聞かせるのだった。

さすがに不気味になった、奉公人は怯んで喚いた。

「テメエ、見たのかよ!」

「何度も見たよ……アタシは、そこで落とされた罪人の首を洗っていたのさ……」

老婆は、朝右衛門の物語を語り始める。