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横内謙介 連続対談 「メットをかぶれ!」
第2回  ラッキィ池田 彩木映利
Photo 対談:ラッキィ池田&彩木映利&横内謙介
横内 福岡のイベント(国民文化祭ふくおか2004)以来、ほぼ2年ぶりに、一緒に作品作りが出来ることになりまして、とても嬉しく思っています。 質問なんですが、お2人は振り付けの際、どういう役の割り振りになってるんですか?
ラッキィ池田 (以下、池田)
  僕ね、工場でいうと、部品担当なんですよ。
横内 ほお。
池田 僕は、町工場で1つ1つの部品を作る担当。僕は墨田区の生まれで、墨田区は町工場が多いじゃないですか。町工場に行って、作っている部品を見ると、何の部品なのか分からないものがある。そういう感じのものを作るのがわりと得意なんです。それを(彩木)映利さんが組み立てる。
彩木 構成ですよね。
池田 うん、製品に仕立てていく作業。
彩木 ただ、私の得意分野の踊りだったりすると、私が部品を作ったり。
横内 その厚みが凄いよね。福岡の時も、いろんなことを同時にやっていたので、これはラッキィさんで大正解だ、と思うところと、ここはオーソドックスなバレエが欲しいんだけど、ラッキィさんでどーか…ていうところがあったりする。その時に、映利さんがちゃんとバックアップしててくれましたからね。
彩木 でも、自分たちでも無理な時は、専門の人をアシスタントに呼んで、その人と作ります。踊るのと作るのとは違いますからね。
横内 部品作りと、全体まとめとの連携はどうやってとるんですか?
彩木 特にきっちりしたラインはないですね。
池田 そうですね。 集中して作ってると、どうしても狭いところで見ているので、マニアックになっちゃうんですよ。だから、1人は、もっとひいたお客さんの立場とか、演出助手の立場で見るようにしている。そうすると、一方は安心してマニアックになってできる。
横内 ケンカになることはない?
彩木 意見が違っても、熱く説得する方、絶対こうだって思っている方が、正しいと思うんです。確信を持っている方を信じようというのが、2人の暗黙の了解。だからケンカにはならないんですよ。
Photo 対談:ラッキィ池田&彩木映利&横内謙介
横内 前回、倉庫で実験(『東京建築ショー』)した後に福岡があって、あの時にお2人の振り付けを見ていて、教えられることが多々あったんです。そうか、こういう風に、言葉無しでドラマを伝えていくのかっていう。特にお2人の作る振りってドラマチックじゃない。物語、言葉を感じるんです。時々、もろに言葉が説明されていることもありますけど(笑)、そういうことじゃなくて、全体の踊りとしての形の中に言葉を感じる。
彩木 ありがとうございます。基本的に自分たちは踊り子で、ダンサーだけども、踊りを好きじゃない人達が見て、楽しいものにしたいって思ってるんです。ここで踊られてもなっていうのあるじゃないですか。それは絶対にしたくなくて。
池田 そう。だけど、今回はそれを感じつつ、それを通り越して、やっぱり踊りたい、というところまで行きたいね。
彩木 行かなければね。 私、ミュージカル観に行って、せっかくいい話になったのに、また踊り?って思うっちゃうことが多いんです。踊りも全体の中でつながっていてほしくて、気がついたら終わっているくらいの気持ちになりたい。だから、自分が作り手になったときに、また踊りかよって思われないように、どうやっていけばいいのかってすごく考えるんです。
横内 そこなんですよ。前回の対談(広井王子さん)の時に、日本人のDNAの話をしたんです。その時も話したのですが、僕らがミュージカルを、特に、うちの劇団でやる場合、やっぱり日本人のDNAに背くようなことをやっちゃいけない。普段使っていない無理な英語が出てくるとか、レオタードでやるとか。ジーンズだってやばいんじゃないかって思ってる(笑)。裸足でジーンズならいいんだけど、『ウエストサイドストーリー』みたいなことを、俺らがやったとたんに、絶対やばい。
歌とか踊りとか、僕らが観ていて、無理がなくて面白く思える範囲を目指す。そういう意味で言うと、お二方がずっとおやりになってきたことだって気がするんだけど。
彩木 はい。だから、気がついたら終わってたっていうものでもいいかな、と。インパクトも大事ですが、時間を感じさせないというのは、それだけ自然で、面白かったということですから。
横内 そうですね。
池田 今回は、皆さん、作業着を着て、(地下)足袋をはいてやるわけですから、大地を踏みしめて、地に足がついているものが出来ます。いいものにしたい。あと何曲だっけ?(笑) 横内 12曲(笑) 彩木 あーめまいが(笑)。
池田 でも、キャストの皆さんがパワーあるんで、アイデアと、皆さんのパワーでガンガン行けますよ。
Photo 対談:ラッキィ池田&彩木映利&横内謙介
横内 僕は、この前の打合せで、長谷川(雅大:『ドリル魂』音楽監督)さんが言ってくれた言葉が嬉しかったんです。「このメンバーが作ってるんだから、かっこ悪いものは作れないよね」って。福岡で大事業を成し遂げたメンバーじゃないですか。しかし実は、このメンバーで舞台を作るのは初めて。傑作にならないはずがないと信じています。
これから、大変ですけど、どうか最後まで見捨てないで(笑)、よろしくお願いします。
池田 そうですね。頑張りましょう。
横内 それでは、最後にメッセージを。
池田 はい。久し振りに、踊りというか、ミュージカルに取り組んでます。僕はシアター365というところで、東京キッドブラザーズの柴田恭兵さんが目の前で踊っていた舞台を見て、迫力に圧倒された思い出があるので、僕が感じたのと同じ迫力・感動を観に来てくれるお客さんに味わっていただきたいな、と思ってます。柴田恭兵さんにも観に来てもらって(笑)。   
彩木 とにかく楽しいものを作るために、全身全霊をかけて頑張ります!
横内 よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
Photo 対談:ラッキィ池田&彩木映利&横内謙介
   
★ 「メットをかぶれ」豆知識
稽古場のミラー
扉座が稽古場を「作った」ときに、ラッキィ池田さんのお父さん、弟さんから、
(墨田区の梅津商店さん)からプレゼント!していただいた鏡。
『ウォーターボーイズ』の振り付けも、この鏡を使用!
 
 

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