1997年 
3/26〜30 
『稽古場のおすそわけ』
(監修・構成 横内謙介 銀座みゆき館劇場) 

座員たちが自作自演の人物スケッチを一人ず つ上演した後、観客に投票してもらい、その ランキングを競い合うというもの。投票結果 の上位キャラクターを登場人物とする新作を 横内が書き下ろすと発表した。六角精児は司 会を担当。この時の1位は伴美奈子の『卓球 おばさん・まさ子』(349票)。2位は田 中信也の『新宿TSミュージックの客・田中 道夫』(339票)新人の高橋麻里、吉良咲 子も参加。扉座の一員としてお披露目。

名作『新宿TSミュージックの客・田中道夫』

5/28〜6/8 
『ドラキュラ白書』
(ザ・スズナリ)
           
 
劇団ルネサンスにふさわしく、本格的な新作
を久しぶりにスズナリで上演。石坂史郎のカッ
パ、茅野イサムのお好み焼きマン等、愉快なキ
ャラクターたちが人気に。小劇場ブームの頃の
ような熱気が甦り、観客が入りきれない日もあ
った。

 

9/30〜10/5 
『稽古場のおすそわけU』
(監修・構成 横内謙介 OFFOFFシアター) 

1位は茅野イサム『恋は遠い火の花火ではな
い』(バーでOLを口説く中年サラリーマン)
2位は伴の『裸足でホロ酔いライブ』(時代
遅れの女フォーク歌手) 
 

第一位「恋は遠い日の花火ではない」↑
11/12〜18 
『ホテルカリフォルニア 
 -私戯曲・県立厚木高校物語-』
(紀伊国屋ホール)            
           
 横内が20年前の厚木高校時代の思い出を
戯曲に書いた。一同、詰め襟、セーラー服
姿で舞台に登場。岡森は岡本宣也、すなわ
ち20年前の自分を演じた。主人公(横内)
を紀伊国屋ホールの『熱海殺人事件』に連
れて行く先輩の役で、横内本人も出演。本
当は病後の杉山のために書いた役だったが、
この時はまだ復帰は無理だった。かといっ
て、横内を演劇に目覚めさせるという極め
て重要な役なので新人に任せる気にもなれ
ず、本人が自ら出演を決めた。横内もつい
に役者として紀伊国屋の舞台に立った。厚
木高校関係者も多数劇場にやって来た。俳
優たちは自分が演じている役の、実際のモ
デルたちと緊張の対面。この公演中は毎日
が笑いと涙の日々であった。河合まどかも
初舞台。劇中劇の『山椒魚だぞ!』等を熱
演。     

*トピックス

  2/20〜24 有馬が陣頭指揮を執るNEXT・DOORシリーズ第2弾『男的女式』(作・演出 大森寿美男)を駅前劇場にて上演。赤星、真弓、田中らが出演。大森の戯曲は12月の劇作家協会新人戯曲コンクールにおいて、最終候補8本に残る健闘。  3月6日、有限会社扉座、飯田橋に事務所を借り、いよいよ本格的に業務開始。  その事務所の引っ越しの翌日、3月7日、杉山良一、クモ膜下出血で倒れ、危篤となる。日大光が丘病院にて開頭手術3回。奇跡的に命はとりとめたものの深刻な後遺症が残る。一時は誰もがもう舞台復帰は無理だと思った。しかしその後、懸命のリハビリで徐々に復活の兆しを見せ始める。ともあれ、生きててよかった。新事務所の初仕事が杉山の葬式の手配にならずに済んだ。  同じく3月、劇団養成所の第一期入団試験を行う。毎年多くの入団希望者がありながら、今までは自前の稽古場がなかったので対処のしようがなかった。初年は横内(演劇全般)、茅野(肉体訓練)、杉山(演技術)、三木(ダンス)の授業をやる予定で準備を進めていた。それが杉山の病気によって、伴が急遽講師に。第1回目の受験者は82人。うち22人が晴れて合格。第1期生に。  4月、目減りしつつあるドアクラブのテコ入れのため、会報『NOBU』を大リニューアルし、その名も『扉座通信』と改めて発行。横内が直々に編集の指揮を執ることに。  6/25〜7/1 有馬、涙目銀座の公演『THE 荒木さん家SHOW』(作・演出福島三郎)に出演、小劇場の友人たちとともに始めた演劇界ユニット。  8月、いそがし一座第3弾『トゥーランドット』(原作・カルロ・ゴッツィ 訳潤色・井上優 演出・則岡正昭)を駅前劇場で上演。山中、田中等が活躍し、杉山のいない穴をよく埋めるが、いそがし一座に杉山の不在は寂しい。一座はしばしの活動休止を宣言。茅野イサムは7月地人会公演『海の沸点』(作・坂手洋二 演出・栗山民也)の本番と稽古が重なり、本当に忙しかった。  10月12日、六角精児、下北沢の酒場ラ・カーニャでライブを開く。俳優よりも百倍、ミュージシャンになりたかった六角の夢が一つ現実に。有馬自由がパーカッションで参加。  山中崇志は10月から東京FMの看板番組ミリオンナイツのパーソナリティに就任。月曜から木曜まで毎日日替わりで山田まりや、鈴木沙里奈ら人気アイドルたちと仕事をするという大出世。しかし番組では貧乏役者と呼ばれ、完全に捨て身のお笑い部門を担当。  横内の仕事。3月青山劇場で香取慎吾の『怪談・贋皿屋敷』(演出・岡村俊一)が再演される。六角、茅野、伴、山中らが出演。パルコの時は空席もあったのに、今回は連日ダフ屋が立った。9、10月『スーパー歌舞伎・カグヤ』大阪松竹座で再演。11月には帝国劇場公演『カルメンと呼ばれた女』(演出・蜷川幸雄 井上思  主演・浅丘ルリ子)を書き下ろす。近藤正臣氏もヤクザ上がりの興行師の役で出演。横内、扉座との親交のキッカケとなる。右田がその手下の用心棒の役で出演。



 ↑「男的女式」

↑「扉座通信 創刊号」

↑「トゥーランドット」フィナーレ

↑DJ山中