1999年 
5/1〜12 
『アゲイン -怪人・二十面相
の優しい夜-』(紀伊國屋サザンシアター)

二十面相役に近藤正臣氏をむかえ、劇団史上 最大の公演を打つ。横内は帝劇の『カルメン ……』でお会いしていた。幸いにも二十面相 役を演じるのが氏の長年の夢だったというこ とで、出演を快諾して頂く。新宿に先立ち厚 木において、厚木シアタープロジェクト第1 回公演として上演。厚木市文化会館小ホール で6回公演。厚木だけで約2300人の観客 動員を得る。ボランティアの厚木市民応援団 が結成され、町ぐるみで芝居創りが支えられ た。新宿公演後は博多・西鉄ホールオープニ ング公演。金沢文教会館では北陸ドアクラブ の素晴らしいバックアップによる共催公演。 愛知の扶桑、長久手、各町立ホール公演。そ して神戸オリエンタル劇場での千秋楽まで5 月末日までに及ぶ大ツアーを敢行した。近藤 氏は稽古中から、気前よく腹ぺこ劇団員たち におごり続けた。何しろ、飲み屋などに入っ てスタッフ・キャスト全員分、店には予算ナ シと言い放って食い放題飲み放題をさせるの だ。ご本人はまったくの下戸で、一滴も飲ま ないのにである。しかもそれが一度ではなく 度々だ。おそらくは扉座がお渡しした、本当 に本当にわずかなギャランティの数倍のお金 を使い果たしたと推察される。しかし芝居創 りに向かうその真摯な姿勢とともに、カッコ イイとはどういうことか、劇団員一同、しみ じみと教えられた。神戸での千秋楽、お礼の 言いようもないので、舞台上で感謝式典を本 人には秘密で敢行。記念カップと感謝状を贈 呈した。 芝居もとても評判が良いので、近く再演を することを約束。大道具は厚木応援団の伊藤 団長宅の倉庫に保管させて頂いている。  この公演で第2期卒業の鈴木利典、小林少 年役で派手にデビュー。故郷の八戸では近藤 正臣との共演と言うことで新聞記事になり、 観光バスをチャーターしての応援観劇ツアー が敢行された。

 

↑演舞場千秋楽 舞台上
中央紫謎の中国人が作者

*トピックス

横内の仕事。2月、日生劇場公演 『ザ・近松』が再演された。六角、 三木ら出演。模様劇場旗揚げの時、 そのチケットの半券を持っていれ ば無料にすると宣言した、あの日 生劇場での公演である。しかしこ れは劇団公演ではないので、今回 はやがて扉座が公演を打つ時のた めの下見のようなものと考えたい。 半券で無料はその時だ。4、5月 『スーパー歌舞伎・新三国志』 (新橋演舞場 6月中日劇場 9、 10月松竹座)。スーパー歌舞伎 としては3作目の書き下ろし。今 回は未曾有の大ヒット。最終日に は追加公演も。横内、千秋楽のカ ーテンコールに亀治郎クンから借 りた中国服にて舞台に立つ。赤星 が劇団公演しばし休み、歌舞伎修 行のため出演。兵士から女形まで いろいろやっている。