7月十日は……

 敢えて、詳しく語らないけど、
 今日、私の生涯のスーパースターである大切な方が、初めて劇団の舞台を見に来てくださった。
 いろんな偉人に、お会いする機会もある私ではあるが、この人の前では、今も声がうわずってしまう。

 そんな方から、スゴイ舞台でした、なんてお言葉まで頂いてしまった。
 
 そこで
 7月10日は、サ○ダ記念日と、認定し、劇団の祝日とすることに、さっき決定した。

 ひとつのことを長くやってると、こういう奇跡みたいなこともたまにおこるのである。
 だから若い諸君、
 自分の信じた道を、しかと行き給え、なんて、訓辞も垂れたくなった、年男、三十六歳であった。

 あと、
 今日、友人の息子さんが見に来てくれた。
 生まれた時からニューヨークに住んでいるんだけど、夏休みでたまたま、故郷に帰ってきていた、中学生だ。

 その少年が、カーテンコールで、ただ一人、起ち上がって、拍手を送ってくれた。
 
 でも、
 ふと気づいたら、立っていたのは、自分一人で、びっくりしたと言っていた。

 なんで?

 って。
 ここは東京だからねえ。

 他のお客さんは、逆に、なんか子供が一人で、突然スタンディングし始めたって。びっくりしていたみたい。

 でも、嬉しいじゃない。
 
 いつか、ニューヨーク公演しなきゃ、と思うよねえ。
 東京スタイルの拍手も、嫌いじゃないんだよ。
 ずっとそれで育ってきたからね。

 むしろ
 最近のミュージカルでよく見る、何でもかんでも、スタンディングみたいのは、シラけるんだよねえ、と今日来ていた、茅野イサムも話していた。

 でも
 それが当然の文化として身に付いた人たちの、リアル・スタンディングオベーション、もきっと良いモノだね。  

 そんな気分にさせてくれた、
 ショウ君、ありがとうね。

 どうか、良い夏休みを。
 そしてニューヨークで話題にしてくれ。




関連記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

アーカイブ