謹賀新年
あけましておめでとうございます。
皆様の2016年が、喜びに溢れたものとなりますよう、お祈り致します。
そして、その喜びの片隅に、私たちの芝居が加えて頂けるよう、更に努力して参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、私の正月は、書初めにて始まりました。
何を書いたかというと、
己の氏名。
何を今更にして、ちょっと失礼な話でもあるのですが、
今年より、署名いわゆるサインを、変更しようと思うております。
こんな私ですが、劇団公演の際には、台本はじめさまざま印刷物を実演販売のように手売りさせて頂いており、その際、生意気に署名など入れさせて頂いております。
それが……
ご存じの方も多いと思いますが
スッゲエ悪筆で。
しかも安定性のない、その日次第のバラバラ・サインなのであります。
そもそもせっちかで、字が酷いのです。
で、サインぐらい丁寧に書けばいいのに、丁寧の習慣がないものだから、ええままよの気分になってしまう。
ままよままよで、やってるうち、どんどん崩れてゆく始末で。
もう書いているうちに、どんどん変形していって、ああ崩れて来た、イカンなあと思いつつも、自分で修正ポイントが不明になっていって、結局、見たこともないフォルムになってしまうこと、多々であります。
そんな哀れな署名をご所有の方も、おられるかと思います。
主に、謙 の字に崩れが顕著であります。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
で昨年の『いとしの儚』の打ち上げの時、うちのチラシの題字を書いてくれている、
大御所書家の小林覚先生に相談したら、
この機に作ってみましょう、と言って頂きました。
で年末に、忘年会でお会いした時、先生ご考案の、新サインを頂戴して
この正月から、セッセと改革に挑むという次第であります。
しかと練習して、6月の扉座公演にはご披露したい所存です。
ついでに申せば、座右の銘も、改めようと思っています。
何か書いてくださいと言われると、ここ10数年
夢見る力
と書いて来ました。これは先代猿之助さんと創ったスーパー歌舞伎『新三国志』のキャチフレーズで、
気に入っていたのですが
何と劇作家の大先輩である、渡辺えり さんと被っていることが、その後分かりました。
この件については、パクった覚えはなく、本当に、たまたまだと思うのですが
それにしても、地方の劇場なんか行って、えりさんの色紙とかが飾ってあって、
この言葉を見かける度に、
こらあイカンなあと思いつつ、とは言え、これに変わる名案もなく、
ここまで来たしまったのでした。
でこれはまだ、決まってませんが
変えたい所存です。
そんなこんなで、男・横内35歳、まだまだ宝探しの途中であります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。