新人戯曲賞とか

 恒例の戯曲賞。公開審査会。
 私が推す作品は、必ず外れるというジンクスは、また守られた。

 でも今回は、あと一歩のところまで来ていた。
 7人の審査員が4対3に割れる、接戦。

 私と、土田氏、佃田氏が、相手方、誰か一人を説得して寝返らせたら結果は変わったのだが、
 力及ばず、形勢逆転はならなかった。

 でも、
 今回もやってて面白かった。
 相手方四人は、斉藤憐、鴻上尚史、坂手洋二、川村毅、
 みんな作風はバラバラだけど、
 不思議と話はかみ合い、時にもつれて、脱線する。

 けれど、そのどの局面もが、エネルギーに満ちて演劇的であった、と思った。

 ちなみに私が、推したのは、

 三谷智子さんという作家。
 女性で、人情喜劇が書ける希有な人です。
 
 受賞は、
 ナカヤマカズコさん
 この人の作品もアイデアが秀逸で面白かったのだけど、私は三谷さんの、新人離れした、技量を評価したかった。

 まあ、確かな技術はもう持ってる人だから、たぶんそのうち、ノシてくるでしょう。

 その後、授賞式と宴会。
 宴会にはマキノノゾミ氏も参加。

 そのまま二軒目に流れる。
 私と坂手、鴻上、マキノと若手作家や俳優数名で。

 マキノ氏は、アカン、辛いと、ぼやき続ける。

 書き仕事が進まぬらしい。

 私は今は、まだ辛がる時期ではないので、
 すっかり他人事として、
 まあ、何とかなんでしょ、とテキトーな励ましを。

 でも、も少し本格的に辛い時期になったら、ちゃんと励ましてあげたい。
 先月は、ずいぶんマキノさんからエールを貰ったからね。

 にしても不思議な取り合わせですねえ。
 このメンバー。
 
 でも、なにげに、仲がよい、最近の劇作家たちなのであった。

 ちなみにその席に、
 黒色奇譚カナリア派の、若手女流作家・赤沢ムックさんもいたのだった。

 今度、犬飼が、客演する劇団の主宰者。
 犬飼、こんなとこで、私と赤沢さんが会ってると、知ると動揺し、やりにくいだろうなあ、と思いつつ、

 よろしくお願い申し上げます、

 丁寧にご挨拶しておいた。

 
 さて、今日は、映画を観た。

 レッドクリフ

 なんといっても、三国志ですからね。早く観なきゃと思いつつ、タイミングをはずし続けて、

 話はいろんな人から聞いてたけど、
 ひたすら 闘い なのね。

 まあ、それが正しい三国志ちゅーもんなんだろうけど、

 もちょっと何か、ドラマはなかったの、と思う私。

 厚木のコザノさんの言うとおり、あれじゃ馬が可哀相。

 
 ただトニーレオンと金城武は、いいなあ。
 獅童氏も負けてはないけど、
 このふたりは、映画の顔って思う。

 周愈は金城で、レオンは孔明の方がもっと良かったと思うけど、

 ちなみに、
 私、かれこれ十数年前、
 金城武氏と、ご飯食べてるんですぜ。

 クリスマス用の短編ドラマの一つの脚本を書いて、その主役が、金城さんだった。

 まあ数名の人々と一緒にですが。
 あの時は、こんな大スターになるとは思ってなかったからな。
 サイン貰っておけば良かった。

 
 
 
 

 
 

 
 
 


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