タカシくんと

 昨日、青山劇場で舞台稽古をやってきた。

 開幕は3日だけど、昨日で稽古は終わり、ここから4日間のお休みに入る。
 劇場が閉まってしまうんだね。

 で3日の午前中に、最集合して、6時の舞台に備える。

 こんな変則的なことは初めてなので、ちょっと戸惑っている。
 いきなり休みと言われても。

 気付けば、年の瀬も、最高潮な感じてある。
 10月ぐらいからずーっとエンゲキの日々で、曜日の感覚もなくなってたから、突然、日常に襲われた気分だ。

 慌てて、机の周辺とか片付け始めたところ。

 まだ来年のことなんか、考えられない。
 ホントは、さまざま支度にかからなきゃいけないんだが。
 まあ明日やろう。

 話は変わるが
 先日 乱童 の稽古場に 山中崇史 が来た。

 稽古を少し見ていって、その後、なぜかガンちゃんと3人で、男3人忘年会を。

 久しぶりにゆっくり話したいこともあり、
 静かめのちょい高級居酒屋が狙いだったのだけど、

 不況とはいえ、年末の新宿は、手強く、どこにも入れる店がない。
 さんざんさすらったあげくに、天ぷら屋に入って、天ぷら定食を食べる。

 なんかオッサンの晩飯という、展開になったのだった。
 
 しかし
 崇史も、もはや正しくアラフォーと呼ぶべき、年代なのである。
 こっちから見ると、まだ若大将みたいに思っているんだけど、
 掻き上げなどツツキつつ、改めて歳を聞いて、驚いた。

 タカシ、そんなオッサンの歳になったの。

 ま
 研究生が今13期で、崇史は、それより前に入ってきた新鋭だったから、もはや若手でなくても、何の不思議もない。

 電車の時間があるので、ガンちゃんはテキトーなところで帰った後
 二人で、池袋で途中下車し、話そうと言うことになった。

 思えば
 二人きりで、話すなんて、おおよそ10年ぶりだったと思う。
 
 はっきりと覚えているのは
 その時、タカシが始めた恋愛が 劇団的にちょっと困る方向のことだったので
 
 頼むから、ソレやめてくれないか、と、呼び出してお願いしたことだった。

 それも飲み屋ではなく、喫茶店だ。

 お昼の時間呼び出して
 真面目に、お願いした。
 無粋なことは言いたくないけど、私は困ると。 

 頼んでもどうなるものでもなく、結局、私の願いは聞き入れられなかったと記憶しているが
 あのころ、二人では、ほとんど、しょーもないことしか、話さなかった。

 だからそれは、私とタカシが、初めてシリアスに、物事を語り合った時だった。

 そして私は、あの時以上に、真剣な顔をした、タカシも見ていない。

 
 先日は、そんなテーマがあったわけではない。
 だから
 昔に戻って、しょーもないことに終始しても良かったんだけど、

 芝居とか、劇団とか、ドラマとか、水谷豊とか、
 について、
 自然と語り合っていた。

 むろん
 あの時ほど、タカシは真剣な顔はしていなかったが
 ちょっと大人の俳優の顔をしてた。

 ちなみに、その恋話は、もうしばらく時が経った頃、おもしろ可笑しく、皆様に語ってあげましょう。
 それまで、待って。
   
  
 


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