幕末ガール

 松山の坊ちゃん劇場での4月からの公演作品『幕末ガール』の稽古が始まった。

 当初、秋田・角館での稽古予定だったけど、いろいろ鑑み東京での稽古となる。
 昨日、『トラオ』の公演だった、ガンちゃんも今日は来て全キャスト集結。明日、明後日まで、テーブル稽古をする。

 この公演、来年3月まで、全270ステージをやる予定になっている。
 創る側としては、有りがたい限り。一度創ったものは、少しでも多くの人に観て欲しいものだから。

 俳優や運営はタイヘンだろうけど。
 
 話の中味は、幕末の女医師・オイネの物語である。
 出島に来ていたオランダ人、シーボルトが花魁に生ませた娘が、我が国初の女医になった史実に基づくものである。

 この素材でお願いしたいと言われた時、最初はピントときていなかったのだけど、
 調べるウチに、これはバッチシだと思うようになった。
 こんな劇的な人物のことをノーマークだった不明を恥じた。

 まさに女・龍馬である。
 激動の時代に、自らのチカラで、新しい扉を開いて、生きた怪人物だ。
 何より、幕末というと、熱い男たちの青春グラフィテイが定番なのに、男の付属品としてではなく、女が独自に頑張っている姿を描けるのが、良いね、と思った。

 そんなふうに思える素材と出会うというのは、そうそうないことだ。
 このチャンスをしかと掴み、傑作にしたいと意気込む、今日この頃である。

 続報をお待ち下され。


 
 

  
 


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