そしてラブ×3へ

 昨日は作家と会った日だった。

 夕方から、キャラメルボックスの真柴あずささん、
 夜には、大森寿美男さんと大森美香さんとともに、赤坂レッドシアターへ千葉雅子さんの舞台を見に行って、その後、飲み屋へ。

 全部『LOVE LOVE LOVE R36』のためである。

 でも、こんなに一度にいろんな作家と話すなんて機会はないから、なかなかに刺激的で楽しい。
 他の作家たちも、なんか嬉しそうに見えるのは、わしだけか?

 一つの芝居見ても、それぞれの言葉で、感想が述べられるし、それぞれに自分の書き仕事を抱えているから、単なる批判じゃなくて、含蓄溢れる言葉になるし。

 お陰様で、大変、有意義な日々を過ごさせて頂いております。


 さて、昨日の主役は、千葉雅子 さんである。
 
 脚本を書きつつ、ご自身もメインで出演している。
 その存在感と、演技に圧倒的なものがあった。
 
 かつて散弾銃がこれほどまでに似合う、女優が、いたであろうか。
 彼女の腕にしっかと握られた銃身から、灼熱の薬莢が、境港の荒野に飛び散るイメージに、わしは痺れた。

 見てない人は、ナンの事やら、まったく分かんないだろーけどな。

 その上に、風呂場に出現した、クロコダイルとも、素手で格闘してみせる。
 しかもバスタオル一丁の姿である。

 何たる勇ましさ、そして潔さ。

 芝居がハネて、我々の待ち受ける居酒屋に現れた、千葉さんは、至って、知的で常識的な女性である。

 この人のどこに、あんな無茶な芝居を書き、あんな得体の知れない女を演じる、狂気が密んでいるのか。
 
 思わず、
 今度のラブ×3でも、

 ライフル出して下さい、

 と頼んでしまったわしだった。

 もっとも、彼女ほど見事にライフルを扱える、役者が、男も含めて、たぶん我が軍にはいないと思うわれる。

 もしいるとすれば、
 扉座のピストル職人、
 茅野イサムだけであろう。

 ここで、更なる復帰になるかもしれない……



 あと今日は、
 『女ねずみ小僧』の稽古場に行って、

 その後、久しぶりに猿之助さんとお会いして、
 雑談を。

 ますます元気になっておられた。
 美味しい、お肉をご馳走になりました。



 


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