51

 イチローの話ではなく。
 私のこと。

 今日、戸籍上は51歳になった。
 
 35から、もう歳をとらないと決めているので、16度目の35歳の誕生日です。

 特にお祝いはいりません。
 16度目ですから。

 しかし、我ながら、驚き呆れます。
 いまもまだ、こうして劇団をやって、こうして芝居を創っているということに。

 若い頃、就職とかで辞めずに、エンゲキを続けられたら、幸せだろうな、とかは夢見た記憶があるけれど

 51にもなって、こんなこと続けているのはかなり想定を超えています。
 はっきり言って、ここから先は、まったくイメージがありません。

 どんなベテランになっていけばいいのか、ジイさんになっていけばいいのか、
 
 先日、ふと気が付いて愕然としたのです。
 『影武者☆独眼龍』の稽古場で
 一部スタッフを除いて、私が最年長であることに。

 私はかなり若い頃から、やってるので
 作家ながら、その稽古場で、最も若い世代にいることが多かったのです。
 とくに商業エンゲキの現場では。

 それが、マキダイさんも愛之助さんも、有森さんも年下です。
 
 昨日稽古場で、皆から祝って貰ったりしたんですが
 昨日がお誕生日だった、趣里さんは、22歳になったんだって。

 年下というより
 もはや異次元の存在のはずだよね。

 しかし稽古場にいるとつい、新たな後輩が来た気分とか、妹でも出来たような感覚になってしまうのですが
 
 向こうからすれば、きっとそれはそこはかとなく、不気味なことでしょうから、
 
 51であることを自覚せねばと、自分に言い聞かせる、そんな誕生日です。

 

 
 
 
 
 
 
 
 


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