黒崎に行くぜ

 四国の小さな劇場で、一年以上もミュージカルを演じ続けた役者ふたりが、ここでの仕事をやり遂げて、
 次の仕事に向かう。

 舞台は続くので、パーソナルな千秋楽。

 でも共演者やスタッフ、ファンたちにとっても、それは特別なステージになる。
 この小屋で、もう、みんな家族みたいになってるからな。
 そういう大切な時間の重みと、絆が感じられた。 

 とてもよい『幕末ガール』だった。

 そして次の役者たちが来て、その人たちのためにまた稽古する。
 ロングランは大変だ。

 本当は今日が新加入メンバーの初日なので、見届けたいところながら、
 扉座の、新天地での公演が控えている私は、涙を呑んで、後を仲間たちに託し
 
 松山からプロペラ機に乗って、九州に行く。
 
 いよいよ行くぜ、黒崎。

 やるのは、小さい、不思議な空間だ。
 高円寺は、やたら横に広い印象の小屋だが、ひびしん の中ホールは縦に長い。
 新宿のサンモールみたいな感じかな。

 ただ未だ芝居に使われたことはなく、『端敵☆天下茶屋』が初エンゲキ公演。

 『オリビアを聴きながら』の時、ピアノを尾崎亜美さんが、ぐわーーーっと弾いて、
 魂入れといたから、と言った。

 ピアノを調教する話を以前ココに書いた。

 あんな具合に、我々がこの新空間に芝居の魂を植え付けたいモノである。

 今日はいろいろ支度して、
 明日の夜と、明後日の昼夜公演。

 みなさんと
 お会い出来ることを楽しみにしています。


 そして新生『幕末ガール』もよろしく。


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