芝居小屋
劇場は照明仕込みなので、スタッフに任せ、『げんない』の音楽打ち合わせをしてきた。
ほぼ全曲揃う。良い感じ。だけどさらに作詞がのしかかる。
『愛』『夢』はどこまで切りつめられるか。
とにかく曲を聞きこむことから。
第1弾の歌詞を曲にはめたワケだが、案の定、ところどころ歌詞に都合良く、勝手にメロディを作っていた。
懐の深い深沢監督は、笑いつつ、対応を考えてくださる。
打ち合わせを終えて、何度もお誘いのメールを貰ってた
『劇団鹿殺し』を見にいった。
ザ・小劇場音楽劇。
でもチョビさんが、唄が上手くてなあ。そのうえにソウルが溢れてて。
ちょうど監督らと、上手いけど、なんかつまんないみたいなミュージカル俳優の限界みたいなことを話してたから、このフィーリングが、歌を演じることだよなと感心した。
負けてらんねえよと、五十オヤジが刺激を受ける。
さて、今日から本格的に舞台稽古。稽古はすでに劇場でやってきたから、基本的には明かりと合わせる作業だけ。
極めてぜいたく。ラブ×3 に付いていたメンバーは、かなり長いことここに居続けている状態。
なんか小芝居の一座みたいな感じになってる。
つかさんをテレビ番組でインタビューした時、自分の演劇的原風景は 飯塚のドサ周り芝居なんだ、と仰ってた。
その時は、若者文化の旗手であった、つかさんとイメージが重ならなかったんだけど、
このマルソウで、忠臣蔵を つか的演出でやって、すごく腑に落ちた。
歌舞伎みたいにスノッブになる前の、野性味を帯びた、小屋がけ芝居。
その色気とか怪しさとか。
今回も、そういう雰囲気を楽しんで頂くため、すみだパークさんのお力添えの下、劇場の外側から、飾り付けをし、
太平焼きに加えての、ニューグッズも投入し
賑やかに販売します。
かと思うと、いろいろリニューアルされたパーク内の
カフェ『ささや』のちょーお洒落空間と美味しいフードドリンクとか、
併設ギャラリーでの、つかこうへい事務所ポスター展、扉座関連展開催など
アート感覚もふんだんに加えて
火曜日からの公演に備えます。
まだ平日なら、定席のある日もあります。補助席になっても、ここは見やすいお席ばかりです。
多少の窮屈さも含めて、熱く烈しかったつかこうへいの演劇を、懐かしんだり、新たに体験して頂けたら、幸いです。
これが僕らの好きだったモノだ、って。どこかにそんなコピーあったね。
