ラスト・スリー

 いよいよ、あと3回になりました。

 多くの方に、ご来場頂いております。少しでも多くの方に、観て頂くために、我々も日々工夫を重ねていますが、
 なかなか追いつかず、昨夜も開演が遅れました。

 大変申し訳ございませんでした。

 でも、なんか小劇場全盛期の雰囲気です。燃えてきます。パワーが溢れてきます。
 
 若い劇団員たちが、ぎっしりの客席を観て、もうパンパンです、ヤバイです、と言うのですが
 八十年代の劇場は、こんなもんじゃなかった。

 とオッサンたちは説教しています。

 私たちも、スズナリに三百人を入れたことがあるんです。

 こうなるとほぼ拷問に近いモノになるんですが
 あの頃は、芝居を観ると言うことは、そういうことだ。という了解があったので、特に問題にもならなかった。

 赤テントなんか観に行くと、
 「まだソコ、床が見えてるから詰めて下さい」と化け物みたいな役者に、怒られたりして。
 隙間あけずに、体育座りしろ、というのです。
 立錐の余地もないとはこのことです。

 で
 小劇場の劇団は、厳しい席詰めをするのが、ステイタスになってたもんだ。

 もちろん当節こんなことは出来ませんし、やるつもりもありません。
 うちのお客さんもそう若くないし。なるべくきちんとイスにお座り頂いてます。
 
 他ならぬ私が、もうそんななかで芝居を観るガッツもないし。

 しかし一昨日の自由席、無謀ナイト では、後ろの方の定席がまだ空いてるのに、真っ先に最前列の桟敷に座る若者がかなりいました。
 
 それが若さです。食いつきと言うモノです。
 だから、若者を劇場に呼ばんとアカンのや、とつくづく思います。

 昔、ル・テアトル銀座 になる前、セゾン劇場が開館した時、ピーター・ブルック一座が、こけら落とし公演をやったんだけど
 そのピーターが、

 最前列は若者たちに、安く解放しろと言って、

 ま、セゾングループその頃は絶好調で、お金もあったのでしょう。
 その公演から、通常一万円ぐらいのチケットを、学生に限り、3千円で、毎回、最前列を売っていた。ピーターの一言を守り続けた。

 その後、しばらく、この学生シートは継続して、最前列だけは、どんな公演も、食いつく学生が座っていたもんです。

 演劇という芸能は、そういう人間の熱気が溢れてなきゃ、やっぱし、つまらんよね。

 つかさんが、教えてくれているんです、きっと。
 お前ら、大事なこと忘れるな、って。

 今日明日は、特に、若い人が多いというわけでもなく、それでも、最前列までお入り頂く予定です。
 ちょっと窮屈かもしれませんが、しばし、ご辛抱頂いて、あの頃の気分に浸って頂けたら幸いです。
 その分、かならず、楽しくします。

 何しろ、どんな劇場よりもギュウギュウで、熱く熱く燃えていた、つかこうへいの芝居ですから。
 
 そしてそして、今夜は、楽イブナイト

 見城徹さんのトーク、
 
 第一回すみだパーク演劇賞 山本亨氏の授賞式。

 などなど盛りだくさんで、怒濤の3時間構成でお届けします。
 ご来場の皆さん、覚悟して下さい。

 これまた忘れ難き、ひと夜に致します。



 
 
  

 
 
 
 
 
 
 
 


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