毎日更新中
チケット販売促進週間に入ったことでもあり、毎日更新を心がけております。
今日までで、とりあえず最初から、ラストまでの段取りを付け終わった。
細かいところは、後回しになっているものの、カタチだけは通るようになった状態だ。
洋服で言えば、仮縫い状態みたいな。
今回は踊りも歌もないから、ひたすら台詞、セリフである。
なので、俳優たちはセリフ覚えに追われている。
それは、早くホンを渡してあげられなかった私の責任でもあるんだが。
そうは言っても、こっちも崖っぷち走行で、へろへろになりつつ何とか仕上げたわけで、
まあ、お互い様。苦労は順繰りにやってくる、ということである。
ただここまでの手応えを語ると、
きっと苦労のしがいはあるはずだぞと、申し上げたい。
ベテランを揃えて、いつもより少し大人の芝居を。
というのが、今回の方針であった。
結局、数名の若手 それも最若手ゾーンを、台本上がり後に追加招集して、平均年齢はぐっと下がることになったが、
それでも、かなり大人っぽい芝居になるだろう。
扉座で大人の芝居を見たいと、お客さんに思われているかどうかは、はっきり言って謎なので、
これがウケるかどうかは分からんが、
少なくとも、稽古場では、オオ、ワシら本格的なセリフ劇をやっとるなあ、という気配に溢れている。
あとテーマがね、ちょっとだけ社会性帯びてるっぽいのが、大人ムードに隠し味を加えていると思う。
まあ、民放がゴールデンタイムに、シリアスなドキュメンタリーを放送する、時代である。
それはつまり、社会全体が、オッサン、オバサンで溢れている証で、
そんな中、我が劇団もベテランを中心に考えると、その世界に自然に溶け込んでいく、というような現象なんだと思う。
つまり、単なるノリとか無意味の洪水に、耐えられる若さはもうワシらにはない、ということだね。
だから、今回の作品は、意味に溢れている。
元々、私の作風は、意味が多い 傾向にあると思うんだけど、
久しぶりのストレートセリフ劇で、
さらに拍車がかかった感じだ。
稽古しつつ、これは正しい大人と、演劇ファンに見て頂きたいと、思い始めた。
もちろんそれは常にそうなんだけど、
ただ、多くの場合は、
演劇ファンより、演劇なんか知らないし、興味もない、みたいな人に、
面白かった。
と言って欲しいという気持ちが強い傾向にある。
今回も、そういう人でも楽しめるようには創るけど、
それ以上に、
芝居を知ってる人にたくさん見て欲しい、と思う。
