渡り廊下走り隊 とか

 昨夜は キャラメルボックス公演に。
 サンシャイン劇場、大改装したのね。表も裏も、いろいろキレイになっててびっくり。

 いろんな人たちと、アレコレと結局二時過ぎ、まで飲み屋にて談笑。
 自分とこは終わってる気楽さで、いろんな人に会い、浮かれすぎて、ちと疲れた。

 今日は、お昼から、秋葉原に。

 AKB48 を観に。

 何しろ、次の ドリル魂 に この中の新ユニット

 渡り廊下走り隊 が、参加するのである。

 下は中2から、高2までの美少女四人組、
 娘というより、もはや娘より、若い世代の女の子たちである。

 にしても、秋元康先生の命名と言うが、絶妙の、名前ですねえ。
 どんな感じか、

 そのグループ名で分かってしまう。

 今日の見学は
 わしと赤星と、演助・ノリさん。

 平均45歳トリオである。

 大丈夫か。

 で、ドンキホーテの上階にある劇場に行くと、
 男、男、男、男、男、男、男

 の大混雑。
 
 ここで死にたいたくないスねえと、ノリさんが呟いた。
 
 ただ、すっげーお宅の海みたいなとこに、投げ込まれるのを覚悟していたけど、

 皆皆、一人一人は、かなり常識的な感じの兄さんや、オッサンたちであった。

 もはやメジャーなアイドルなので、ディープオタクの巣窟なんかじゃないんだろうね。
 そもそも、追っかけは、お金がかかるので、ちゃんとした勤め人じゃないと、出来ないことなのである。

 ただ、
 ショーが始まると、
 この男、男、男、男、男、が

 娘たちに、操られる使用人のように、一斉に手足を動かしはじめる。

 曲ごとに、声援を送り、ともに踊るのである。
 といっても、立つわけではなく、あくまでもルールを守っての、清く正しい、声援である。

 で、
 ここが驚いたのだけど、
 1時間50分、である。

 駅前劇場を一回り大きくした感じの小屋に、男、男、男が300人弱程度か。

 16人の少女たちと数名の研究生が、
 その男たちと、その時間、息つく暇なく、オリジナルの歌と踊りで、駆け抜けてゆく。

 2時間弱はやりすぎだろう。
 わしは耐えられんだろう、と思ったけど、
 決して豪華じゃないけど、どれもきちんと稽古されていて、
 なによりチームが必死にやっているので、
 自然に応援したい気持ちになり、
 拍手なんかしている間に、
 アッと言う間に、終わってしまった。

 ちなみに、渡り廊下走り隊 はチームBの中のユニットです。A、K、B、三つのチームがあって、
 これが交代交代で、毎日ここでライブをやっているのである。

 これはもう、
 立派なアイドルのコンサートであった。

 わしは、昔のデパートの屋上の、客寄せアイドルショーみたいな、ユルメのモノを想像していたので、
 ちょっと驚いた。

 美少女たちが、決して広くない舞台の上、
 
 目の前で、汗だくになって、パフォーマンスする。
 ハアハア という息づかいも、しっかり聞こえるし、
 
 刻一刻と変わってゆく表情、男たちの客席の声援を受けて明らかにあがるテンション、ささやかな失敗や、ミスもすべて含めて、
 ライブ感に満ちたショウなのであった。

 
 ちょっと前、
 久しぶりに会って、話していた、広井王子氏と、何かのはずみで
 AKBの話題になったとき、広井さんが、

 彼女たちは、イタ(舞台)の上で育ってますからねえ。

 と言っていた。

 イタの上で、育っている。
 これは、わしらの理想である。
 そして実演で、鍛えられた芸は、揺るがない本物である。テレビやCMで突如、出てきた人気者とはチト違うのだ。

 わしらは、イタの上で育ったモノは、信じる。

 最初の頃は、今のように満員になんかなってなくて、
 20数人というような観客の前でやったこともあるんだそうな。

 でも、とにかく毎日、ライブをやり続けて、
 そのために稽古を続けて、

 徐々に味方を増やしていったのが、
 ここの集団なのである。

 そして、
 今も研究生なんて人たちが、後ろに控えていて、常に競争が行われている。

 その点、実演と競争を活動の柱とする、ジャニーズにかなり似たところがあるんだけど、

 カワイコちゃんたちが
 厳しい中で、競わされ、鍛えられているのである。
 何しろ、研究生制度ですからね。
 劇団です。

 汗だくのライブが終わって、
 男、男、男、男、が去った客席で会った

 渡り廊下走り隊 は、ちいさなティーンたちだった。

 ステージに立つときは、かなり大きく見えていたのに。

 Tシャツは汗でグショグショで、乱れた髪の毛も、汗でおでこにまだ張り付いている。
 君たち、挨拶はいいから、まず汗をちゃんとぬぐって、風邪ひかないで。
 オトーさんのように心配になる、オッサントリオであった。

 
 たぶん、
 彼女たちは、
 まだ ドリル魂 って何なのか、よく理解してはいないだろう。
 一応、資料は渡してあるけれど。

 まあ、実はこっちもよく分かってないうちに、
 ブレーンたちと話してて、
 発作的に飛びついた
 
 AKB48 の 渡り廊下走り隊

 である。

 でも、この汗を信じて、取り組めば、渡り廊下は、轟組とちゃんと結びつく、そう思ったのであった。

 吹き出す 汗を 信じよう

 ご存じですよね。

 それが ドリル魂 のテーマです。









 明日日曜日は、
 紀伊國屋ホールに戻り、
 
 夕方から

 新人戯曲賞の審査。

 審査員なのである。
 今週は候補作をずっと持ち歩いて、隙あらば読み続けていた。
 もう十年以上、こうして読み続けているけど、徐々に集まる作品の傾向が変わっていくのが、趣深い。
 
 最近は
 
 分かりやすい筋立てで、面白く芝居を書きたい という傾向が蘇ってきたように思う。

 少し前は、これは圧倒的に少数派だったものだけど。

 ただし、分かって面白い のはとっても難しいからね。
 それが書けたら、文句なくお金の取れるプロだからネ。




 
 
 


 
  
 
  

 


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