こんな時に トホホ

 今日は、厚木で舞台稽古をして、その後、飯田橋の事務所に、立ち寄る。
 明日、厚木に運びたいものがあって。

 その時点で、すでに午後11時を回ってる感じだった。
 エデューション部・田中は、まだ事務所でいろいろ作業中だった。

 で、用事を済ませて、タクシーで帰宅。
 したまでは、良かったが
 
 タクシーを降りるとき、小銭を払おうとしたら、小銭入れがない。
 とりあえず、お札で払ったものの。
 愕然とした。

 なぜなら、そこには自宅から事務所から、稽古場まで、私が訪れるべき場所の鍵がくくりつけてあるのである。

 とりあえず、自宅ではピンポン鳴らして、犬に騒いで貰って、家人を起こし、なんとか入れたものの。
 明日からの動きをどうするのよ。

 慌てて、田中に、連絡する。
 すると田中君は、すでに帰宅の途らしく電話にも出ない。

 まあ、仕方ない、と諦めていたら、田中君から、事務所に戻りますと、連絡が。
 そんな、もういいよ。
 君んち遠いんだから、と慌てて言い返したけど、
 時、すでに遅し。
 
 どうやら、座長が、家に入れず、途方に暮れているのだと、思いこんだ様子。
 
 すまん、悪かった。

 田中君は、乗っていた電車を降りて、引き返すところだった。

 もう、もう、もう。

 こういう時に限って、こういうパニックが起きるのよね。

 落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かす、私であった。

 鍵ぐらい、消えても、芝居が上手く行けば、いいんじゃと夜空に叫ぶ私であった。

 目下、小銭入れは、田中君が捜索中。
 この結末は、いかに、

 ホント
 困るんだけどな。


 
 
 

 


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