秋田より 寒いじゃないの

 秋田より、寒い雨の日になった。
 秋田はどこでも暖房がよく効いてて、稽古場なんか、汗ばむぐらいだったものよ。

 年明けで最初の錦糸町・稽古場に行ったわけだが、
 この稽古場は、シベリアであった。
 シンシンと寒さが突き刺さってくる。
 秋田より、寒い、墨田区である。

 そこでラブ×3 の稽古にとりかかる。
 例年通り、私の担当するシーンがあるのである。
 
 今年から会場が、すみだパーク内に移ることになった。
 パーク内に新しく出来た、公演可能な小劇場である。

 将来は かつてのベニサンピット みたいな、演劇界の中心地になってゆくかもしれぬ場所だ。
 そんな真新しい、スタジオを、長年ここにいるよしみというやつで、お借りすることが出来たのである。

 この上は、このスタジオでしか出来ぬ、公演にしようと、関係者一同で語り合っている。
 なにより、研究生は、この街のこの場所で、一年間、もしくは2年間、汗と涙を流してきたのである。

 ここでやる、卒業公演が、特別なものにならぬはずがない。
 また新しい歴史が始まるのである。

 それと平行して、ドリル魂 の支度にもかからねばならぬ。
 これもまた、進化させて行く。

 ただの再演ではないので、心して参加して頂きたい。

 あれやこれや、課題を抱えつつ、本年の活動は、冷たい雨の中、すでに始まっている。


 そして明日は、朝から厚木の小学校へ。
 扉座小学校出前ワークショップの特別ダンス編
 が行われるのである。

 10年来続けてきて、好評な演劇体験教室の、ダンス版をいつか作りたいと思い続けてきたのが、今回ついに実現した。

 そして、今回の特別講師は、ラッキィ池田、彩木エリ の両先生である。
 厚木の小学校の授業に、このお二人が来てくれて、

 直々にダンスを教えて下さるのだ。

 なんという贅沢、幸運な子供たち。

 忙しいお二人なので、どうなるか微妙で、講師名はずっと伏せていたのだけど、
 厚木の子供たちのために、時間の都合をつけて下さったのである。
 もちろん扉座座員もアシスタントで参加する。

 これも
 シアタープロジェクトとか、市民劇リバーソングとか、長い月日を費やして、一流のアーティストと創作活動を共にすることで、築き上げてきた絆の賜である。

 一朝一夕にこんなことは出来ない。
 厚木の人たちは、他の地区に対して、もっと威張って良い。


 




  
 
 
 


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