市川笑也さんのイマドキ、スーツ姿
今日は、神崎与五郎、最終通し、& うたかたのオペラ 千秋楽という、かなり意義深い日であった。
最終通しではドルドルドラニが来て、衣裳を調整。
今回、時代劇のように見えて、実は現代世話物となっていて、
必然的に、笑也さんもイマドキの格好で、登場することになる。
しかも、大スターという設定である。
んで、ドルドルとしても、気合いを入れて、カッチョ良いスーツとか、用意してくれた。
で、これがなかなかに、似合っておった。
笑也さんは、普段は、極めてオーソドックスな装いでおられるので
この舞台では、衣裳的にもちょっと冒険して頂こうじゃないの、というのが、我々のプランであったのだが
この似合い具合は、想定を超えたものとなっている。
ぜひご期待下さい。
んで、
そんな通しを終えて、私は うたかたのオペラ の打ち上げに。
無念ながら、千秋楽の舞台を見過ごした。
紫吹淳さんが、万感胸に迫り、途中で泣き出しそうになり、
それを我慢した結果、なんか逞しい男みたいな感じになってしまいました、と語っていた。
その言葉を聞いている、こっちも、ちょっと涙が出そうになる。
加藤さんは、紫吹さんのことを、とても気に入ってらしたから。
加藤さんは、紫吹さんのことをそれまでまったくご存じなかった。
初めて稽古場で、紫吹さんのことを見て、
たぶん強烈なインスピレーションを得たのだろう。その瞬間から、何かのスイッチが入り、それまで停滞気味だった、音作りが、ドーっと進行し始めたのだった。
そうして創られた、音楽が、今回も響いていたワケで、
そういう意味で、紫吹さんに捧げられた、楽曲たちに宿る、熱い思いが、今なお、私たちの胸を揺さぶったのであろう。
カーテンコールのラストで
舞台上から、紫吹さんが、加藤さんに、お礼を述べたそうな。
それを聞いただけで、明るい打ち上げの席で、胸が詰まった。
プロデューサーが言っていたが、かつてのミカバンドメンバーを中心に
うたかた の辺りの作品を、今一度、世間にアッピールしようという動きがあるそうな。
一部のマニアにはウケたけど、大ヒットはしなかった、時代より、遙かに先に行きすぎてた、
と関係者が語る
今や幻の傑作の数々である。
でも、そんな動きの中に、我々の舞台も位置づけて頂くことが出来たとしたら、
これ以上の、喜びはないし、とても誇らしく思う。