メリークリスマス

 良い聖夜をお過ごしでしょうか。

 今日はヘアサロンに行って来ましたが、表参道も静かなものでした。
 アジアの観光客ばかりが元気でね。

 世紀末の頃までは、皆、追い立てられるように、クリスマスイブ祭に奔走していたものですがね。
 ガキまでが、高いブランド品とか、高級ホテルとか、町に繰り出して浪費しまくってました。

 ずいぶん変わったものです。
 タクシーがつかまらぬ、夜なんて昨今、年末でも皆無だものね。

 深夜のタクシーがつかまらないので、仕方なく飲み続けてたら、出会った男女の恋とか。
 バブルの頃のシナリオ設定は、もう有効でないわけで。
 
 そりゃドラマも変わっていくわけです。

 そしてこちらも歳をとる。
 死とか、老いとか、そんなことはSFに近い感覚のことだったのが、日に日にリアルなものになっていきます。

 死ぬのはいつも他人。

 と言ったのは誰だったか。
 確かに、自分の死は見られないから、死ぬのはいつも他人なんだけど。
 それでも知ってる他人や、関係した他人がどんどん消えていって。

 そういう身近な死を通して、自分の生きている意味をあれこれ考えざるを得なくなっていく。

 芝居では、何度も死を描いてきたのだけど。
 その実感みたいなのが、ここんとこ、ぐっと重みを増してましてね。

 でも
 そうやって、また書く理由が立ち上ってくるわけです。
 一度書いたモノも、また見直して、手を入れる理由が出来たり。

 今日は世の中は幸福の日で、私も犬たちを抱いて、久しぶりにのんびりと過ごしたわけですが、

 同じように見えて、昨年とは違う風景も必ず見えていて、あの人はもういないとか、ね。
 
 こういう節目には、いつも感傷的にもなります。
 今夜が楽しい人も、残念ながら、そうでない人も
 
 明日からまた、充実した日々が始まり
 皆さんに、素晴らしいことが、時々は、起きますように。
 
 心からお祈りします。

       
 
 
 
 
 
 


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