死にゃしない OK!

 あとたった三日後には、何もかもが終わっている。
 
 短い短い公演だ。

 でもそのために、初演を終えた直後、5月のアタマからいろんなことをしてきた。

 最初は、ただひたすらCD作りだの、イベントだの、新しい体験に挑む日々だった。

 そしていよいよ本編の稽古に入る、という時から、思わぬアクシデントが我々を襲い、

 何か、満身創痍 という感じで、ここに至っている。
 
 みんな、かなり疲れていると思う。
 9月のアタマから、休みになるはずの数日が、全部吹き飛んでいる。

 わしも、美浜を終えて、翌日、池袋でのイベントを終えて、
 その夜は、マンションの管理組合の会議なんかに出て、市民生活を少しやって、

 さあ、明日はやっと何もナシ、
 とにかく一晩ゆっくり寝て、それから明日以降のことを考えよう。

 なんて、思っていたら、そこに

 来るはずのイベントになぜか来なかった犬飼が……(汐留のイベントのお陰で、すでにみんな、いろんなパートがこなせるようになっていたのだ。で、イベントぐらいなら、誰かが突然欠けても、誰かがバックアップ出来るという態勢が整っていた。この夏、轟組は確実に逞しくなっていた。で犬飼が突然休んだこの日も、工事は粛々と進行していた……)、実は救急車で病院送りになっていた。
 と知らされ、

 そこから情報集めと、急いで対策を練らねばならなかった。
 誰とも相談する暇もない。
 相談したところで、答えなんかどこにもない。

 赤星と、犬飼のお兄さんから電話で聞く情報だけで、この先をどうするか決めなくてはならなかった。

 んで、慌てて、脳内シュミレーションを繰り返し、
 とりあえず、岡森と、茅野に、代役の可能性を打診した。

 その後、各スタッフに、お詫びと、緊急に稽古する必要が出たことを説明し。
 一方で、変更のプランを立てて……

 それやこれやで、完全に、安らかな眠りは奪われ。またしても、疲れ果てて、討ち死に眠りの日々に、逆戻りとなったのである。

 それでも、とりあえず眠れるのが、今のわしの凄いところである。
 こういうのを、オッサン力というのだろうな。

 いい感じでエエ加減である。

 茅野がブログで述べているように、
 修羅場、崖っぷちというなら、もっとヘビーなのをいくつも体験してきている。
 
 今回なんか、自力で対策が講じることが出来ただけ、遙かに楽である。しかも、我ながら、

 オオ、これが実現すれば、むしろ今までより面白くなるんじゃないか。

 という、最高のプランで、進行できそうな気配だった。
 自分で、ワクワク出来るんだから、
 そりゃ大変だけど、
 挑もうとする元気が湧いてくる。(ここんとこ大事ですね)
 

 一方そういうのではなく、
 人間の力では何ともしがたい、大ピンチなんても、この世にはあまたあるのだから。

 それやこれやで、まあ、何とかなる。
 ならない時は、それまでよ。

 死にゃしない、OK!(by山本寛斎)

 みたいな気持ちで、眠れちゃうのだ。

 アベちゃんに、爪の垢を煎じて飲ませてやりたいぐらいじゃないか。

 少し昔ぐらいまでは、アレコレ考え出すと、眠れなくなって、ついに朝が来た、なんてこともよくあったのだが……
 
 歳とると、悩みも持続しねーよナ。
 喜びさえ、持続性が減って、
 どんなに楽しい宴でも、テッペン越えた辺りから、
 もう充分て感じになり、
 なんか帰りたくなっちゃうもんな、最近は……
 
 でもそれがオッサン力。
 その分、早く起きて、新聞読んだりして。


 話は変わるが、

 わしは普段、偉そーな態度はとるけど、大言壮語はあまりしない。
 特に自分の弱さをよく知ってる。
 だから喧嘩もしないようにしている。

 けど、アベちゃんは、
 人間には時に命を賭しても、守るべきモノはあるのです。
 とか言って、戦争の出来る人間を育成しようとしていたのである。

 その人が、なんかお腹痛くなったから、辞める、って。
 
 諸君、覚えておいて欲しい。
 轟組には、男も女も、少なくとも、どっかの国の総理大臣より、
 ガッツのある人間がズラリと揃っているぜ。

 まあ、
 当たり前か、
 比べる相手が、論外だよな。

 それやこれやで、
 
 明日から、怒濤の突貫工事だ!
 応援ヨロシク!
 


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