苦しいですマル がんばりますマル

 こうやたかお

 とにかく笑えて、最後はしっかり、お涙ちょうだいモノとなるようにと、思って目下格闘中であります。

 脳内プランでは、今頃はもう上がってる予定だったのに。
 まだ、ゴールは、はるか彼方で、遠くに霞んでいる感じです。
 でも記念すべき三十周年の三本目なので、何としても成功させたいと、一歩一歩進めています。

 そんななか、
 加藤さんの番組 ご覧になりましたか

 加藤さんらしい、明るい仕上がりでしたね。特に、亜美さんたちのディナータイムが、ステキだった。

 ところで
 あたしの登場部分で、着用していた チビタのシャツ、
 何なのアレ みたいに、観てくれた数人から、質問を受けました。

 追悼の番組で
 ヘンじゃねぇ みたいな。

 あれはねえ、ちゃんと理由があんだよ。

 オンエアではカットされてたけどな。

 コムデ・ギャルソンてメーカーが数年前、赤塚不二夫のキャラで、いろんなアイテム作ったんだよな。
 亡くなる直前で、生前追悼みたいな、タイミングになってたんだけど。

 で
 面白いから、一つ買っとけと思って、チビタ柄のシャツを買ったわけよ。
 ちょうどその時、なんかの会合みたいので、加藤さんと会う予定があって、

 番組でも言ってたけど、すっげー洒落れた人だから、会うときはこっちもなんか、当たり前じゃ、つまんない気がしてたんだな。
 勝負を挑む気なんかさらさらないよ。闘う前から、完敗に決まってるから。
 ただ、ま、一応礼儀としてさ、オレだって、多少考えてンすよ、加藤さんに比べたら、ずっとセコイレベルですけど、他のもん切りつめても、服とか靴とか、洒落のため、ちゃんと散財してんすよ。

 みたいな感じよ。

 でさっそく着て行ったの。
 加藤さん、すぐに気付いてくれてね。

 オッ、チビタ じゃん。て。
 もちろんギャルソンの企画だって、ご存じの態でね。

 私もちょっと得意ですよ。
 いきなり服のこと、言われることなんか滅多にないですからね。やっと加藤に気付かせたぜ、てな感じだ。
 
 しかし、さすが加藤和彦というか、お見それ申したとはこのことか。
 加藤さんが、おもむろに、ズボンの裾をスッとあげたワケ。

 するとね、
 きれいなグレーのブーツでさ、しかもそのくるぶしの辺りに

 イヤミの顔が、

 貼り付けてあるヤツだったのだね。

 ブーツは、そのシリーズで、最も高価なアイテムだったと思う。確か十万は超えていた。イヤミさえなけりゃ、れきとした高級品ですよ。

 しかしちゃんとしたブーツに、どーんとイヤミの顔だからね。
 コレ買う人は、どんな人だろうとショップで見かけてアタシゃ思ってましたよ。

 加藤和彦だったんだね。

 大人げないですねえ、と思わず申し上げたら。

 あの、例の、とびきりの微笑みを返してくれたっけ。
 そんなストーリーがあったんだよ、あの、チビタには。

 取材の時には、ちゃんと話したんだけどな。
 カットされたら、

 ただただ変なシャツ着て、出てきたヤツじゃんかなあ。
 困るよねえ。


 しかし
 あんなステキな番組で、大好きだった人のことをお話しできて、幸せでした。
 チャンスを分けてくれた亜美さんと小原礼さんに、感謝です。

 あと個人的には、スタジオに展示してあった、
 加藤さんのコレクションの中の、

 キャメルなコーデュロイジャケット

 が、すっごくステキだったな。
 あれは本人が着てるのも観たことがあると記憶してる。

 元はラルフローレンらしいんだけど
 買ったままじゃなくて、ご自分でいろいろカスタマイドしてんのよね。襟元いじって、肘当てあてて。
 それで、あんな味わいのものになってる。
 
 ラルフローレンは、加藤和彦版として、売り出さないかしらね。
 
 ちなみに、そのチビタシャツは、この夏、岡森ブログで、写真付きで紹介して貰いました。
 気になる方は、
 HPから、岡森ブログに飛んで見て下され。


 そして明日は、あたし、人間ドックであります。
 9月に行けなかったから、一月遅れ。
 にしても、今、そんなとこに行くのも、ひたすら面倒くさいです。

 とにかく今は
 たかお たかお たかお……


 えっ、た、鷹を飼う、やめとけ馬鹿。
 こーんなヤツだろ、バタバタって。 

 親方、違います、高尾でございます。
 
 


 お馴染み、紺屋高尾の一節で……
 

 

 
 
 


関連記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

アーカイブ