ざ・お芝居

 金井勇一郎氏デザインの舞台装置が小劇場にどーんと建っている。

 一目で分かる、ザ・お芝居 という感じのセット。

 江戸時代から続く、芝居の道具屋さん、金井大道具の後継者にして、ニューヨーク・メトロポリタンオペラ劇場で、最新の技術と感覚をも、勉強してきた、現代劇デザイン界のトップランナーである。

 まあ、見てくれれば分かる。
 丁寧なプロの仕事。匠の技 ってやつ。
 どちらかと言えば、今回は、保守的というか、王道チックなデザインだけど、プロにしか生み出せない世界なのではないかと思う。


 で
 今日というか、もはや昨日となった木曜日は、そのセットの中に、明かりを入れて、俳優たちが初めて動いてみたのである。
 
 稽古場では場ミリ と言って、ビニールテープでラインを引いたうえに、簡単な仕切りとかで済ませていた。
 それでも、面白くなるように稽古するんだけど、やはり、これだけ具体的なセットだと、あるとないとじゃ、段違いで、

 今日は、ぐっとテンションが上がったのであった。

 もっとも、それは、稽古場に着いて、稽古が始まってからのこと。
 今朝、新宿に着いてみれば、小田急は人身事故で、全面ストップ、
 ワシは、すかさず、湘南ラインにカジを切り、横浜周りで厚木に向かうことにした。
 新宿〜横浜〜海老名〜本厚木 である。

 地図で見たら、理不尽な大回りであろうよ。
 でも、事故の後のノロノロ運転て、具合が悪くなりそうでしょ。何度か経験してるけど、あれ、辛いすよね。

 で、ソッコー決断したのだった。
 ワシの遅刻は20分で済んだ。
 みんなも、大変だったみたい。

 にしてもね

 たぶん、飛び込みだと思われるけど、
 そして、飛び込んじゃう人にも、その人なりの苦しみがあるのも分かるけどさ

 何とかならんかね。
 はた迷惑なこと、極まりないし。
 
 横浜から海老名に向けて、久しぶりに乗った相鉄線。
 車窓から見えた、相模の平野の上には、初冬の青空が広がっていた。

 こうやたかお 見てから、飛び込むかどうか、もう一度考えたら、良かったのに、その人も。

 と思った。


 厚木公演、キャンセルや招待の戻りなどもあり、わずかながら当日券も出せそうです。
 これから東京公演もありますが

 ここしかスケジュールがないという方は、厚木市文化会館に問い合わせてみて下さい。
 



 
 
 
  


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