厚木へ
今日から厚木で、舞台稽古。
金井勇一郎氏、デザインの舞台美術はもう出来上がっている。
こうやたかお は 落語のネタでもあるが、そんなにポピュラーなものではない。
DVDで見られるのも数少ない。その資料の中に、立川談志師匠、のものがあり、今回の執筆でも大いに参考にさせて頂いている。
落語は、縁者によって、人物の解釈や、噺の構成まで変わるから、同じ噺を聞き比べると、その人が何を大事にしているか、よく分かる。
志の輔 と 談春 は談志の弟子で、どちらもとっても上手い人である。でふたとりも、高屋高尾をやっているが、やはり、師匠とは違う工夫と演出がある。
ここらの感覚は、舞台の作品とかなり似てるな。
シェイクスピアを、それぞれに上演してるみたいな。
ちなみに、談志で私が一番、可笑しいのは
紺屋の親方が、久蔵が3年死ぬ気で働いて貯めた、15両を一晩で散財するつもりだと聞いて、
そういうの大好きだ、
というところ。
噺だけでなく、本気で大好きな感じがパッと飛び散って、何かこちらの精神を解放してくれるような、そんな気持ちにさせてくれる。
落語はひとり、
こっちは十数人で取りかかる。
ひとりの芸に負けちゃいられない。
しかと、仕上げて、初日にお届け致します。
お陰様で、厚木は2日とも、大賑わいです。
1日からは、東京高円寺で、11日まで。
厚木よりもまた、更に舞台がぐっと近づいて、お楽しみ頂けます。
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。
そして師匠に合掌。
