夜更かし公演と調教プレイ
昨夜のビフォートークと公演にご来場下さった皆さん、ありがとう。
打ち明け話をすれば、
この日、なんでこんなに遅い開演になったかというと、
出演者のひとりのスケジュールが、なかなか決まらず、8時スタートなら、ぜったいに間に合うんだが、
という問題が、チラシの入稿間際にあったわけです。
なかなか結論が出ぬまま、締め切りが迫り、ま、金曜の夜だし、思いっきり遅い開演も、試してみようと
円形劇場さんのご協力も頂いて、チャレンジし
ついでに、豪華な前説も付けてみよう、みたいなことになったワケです。
最初は、私ひとりで、前説とか、解説とか、
かつての淀川長治氏のようにやる覚悟もしていました。
んが
幸い、亜美さんが、乗ってくれて、こんなことになりました。
ちなみに亜美さんは、今夜は、横浜の港あたりで
野外ライブをやる予定です。昨夜、宣伝し忘れた。
実に申し訳ない。
ところで
遅くはいるはずだった役者さん、予定の仕事がサクサク終わったそうで、
6時前には小屋入りしていました。
なんだよ、フツーに開幕出来たじゃんよぉ。
と皆に言われて、
頑張って早く来たのに、何で、叱られるんだよぉ、と泣いていました。
ついでに亜美さんから、
あ、いるんなら、あのピアノのとこだけど…
弾き方変えて欲しいんだ、
って。
いきなり変更を命じられて、軽くパニックに。
早く来たら、タイヘンだった。
と更に嘆きつつも、そこからにわかレッスンが始まり、ぐっと緊張度も増しました。
レッスンの甲斐あって、本番はバッチリ。
そして確かに、そう変えた方が、良い感じだった。
さて、
役者たちが支度に入って、開場までのひととき
亜美さんが、ひとりピアノを弾き始めました。
ごく自然に、ピアノに向かわれて。
最初はポロロンて遊ぶみたいに
やがてそれがジャズになり、
そこから『ボーイの季節』のバラード編曲に替わってゆき、
音が違う。ってこのことかね。
同じピアノなのに。
明らかにピアノが喜んでいるようでした。
この場合、喜ぶ、より
歓ぶ とか 悦ぶ とか、ちょっとエロチックでもぴったりな感じで。
ちょっと官能的な、響きだった。
まあ、楽器ってすべからくそういうイメージはあるものですが。
おお、ピアノが、ヒーヒーいわされてるぜ。
オリビアのお嬢様がよう、周りから観られているのも忘れて、キモチいいって、うっとりしやがってよぉ。
亜美の姐御の指に、弄ばれてるんぜ。
みたいな。
気が付けば、楽屋にいたはずの人々も、歯ブラシをくわえたまま、あちこちの扉から顔を出していたりして。
それぞれに音楽や歌のプロでもある人たちなんだが
イチローのバッティング練習、観る他の選手たち、たみいな感じだったな。
良い音出すように、魂注入しといたから、
って、あの童顔でニコニコ亜美さんは言ってたけど
夏なのに、格好良い黒ブーツだった亜美さんの、その姿も相まって、
童顔女王という、変なキャッチフレーズとともに
ピアノ調教プレイ
みたいな、意味不明ながら、想像が連鎖しそうな、イカン妄想に耽ってしまった、五十の物書きオヤジであった。
オリビアは昨夜の調教の記憶をきっとカラダに残しつつ、今日もステージに立っています。
調教後のピアノちゃん・その名はオリビア、その変わった音色を聴きに来て下さい。
公演は中盤に差し掛かって参りました。
