卒業式
16期生の卒業式。
『幻冬舎プレゼンツ つか版忠臣蔵』の稽古に突入し、感傷に浸る間もなかったが、
今日は久しぶりに全員集結し、杯を交わす。
いつもは、終演後に朝まで打ち上げ があるんだけど
今年は体調を崩した者が多くて、そのまま解散だった。
開けなかった、打ち上げの分も、盛り上がるだろうよ。
いつも思うんだけど、らぶらぶらぶの稽古から本番に向けての殺気立つ雰囲気が
まったく解けて、等身大に戻った若者たちを観ていると
演劇の舞台というのは、すさまじい魔力をもつ、異界なのだなあと 痛感する。
そしてあんな顔つきになる経験したら、そりゃおいそれと、日常の世界にゃ戻れないよなあ、と。
他ならぬ私もそうして、この異界の住人になってしまったんだから。
今日で16期は、卒業。
それぞれの道を進むことになる。
これからも、彼らに、温かいご声援をよろしくお願いします。
そして
来月アタマには、17期生のオーディションがある。
演劇人、表現者への道を、明確に目指す人はもちろん歓迎だけど、
自分の向かうべき場所が分からない、居場所がない、でも何か、エネルギーだけは、持っている。
そういう、ずぶの素人も、待ってます。
思えば今、扉座で、活躍している者にもそういう、ド素人から始めた者が大勢いました。
才能は、案外身近に眠ってるものです。
それが自分だったりすることも、時にあります。