さて、次に向かおう
『幻冬舎プレゼンツ・つか版忠臣蔵』に
大勢様のご来場、数々のご声援を
ありがとうございました。
千秋楽は、皆様が立ち上がって、拍手して下さいました。
ミュージカルでもないのに、極めて希有のことと思います。
驚きつつ、感激に浸らせて頂きました。
その夜は、バラシを半分やってからの遅い打ち上げでしたが、見城さんも参加して下さって、
楽屋裏の打ち明け話と、思い出話と、
何よりも、この『忠臣蔵』の話で、時を忘れました。
そこらへんのこととか、この作品についてのこととか、見城さんがまた、ブログに書いて下さっています。
幻冬舎・見城徹社長とか、『ケンケンかく想いき』とかで検索してみて下さい。
心にしみいるお言葉です。
さて、私はと言うと、ずっとそんな気分に浸っていたのはヤマヤマなれど
すでに、次のアクションがさまざま始まっています。
千秋楽の日も、夕方から、研究所の17期オーディションを稽古場で行っていました。
来週から私が愛媛に行くので、こんなスケジュールになっています。
オーディションは、また今度の土曜日にもあります。
募集はまだ続いていて、追加募集もたぶんあると思います。
迷っている若者もいると思うけど、まだ間に合うので、遠慮なく事務所に問い合わせて下さい。
今を逃すとチャンスはまた一年先になります。
あと千葉の美浜の市民舞台も初日が迫り、そちらの稽古にも行かなきゃだし
明日から一泊青森に『アトムへの伝言』のプロモーションしに行かなきゃだし。
土、日には、厚木市文化会館で第二回厚木映画祭があって、
女優で、故大島渚監督の奥様の小山明子さんに、インタビューしなきゃで。今から緊張するし、
えらいことになっています。
そして、いよいよ愛媛です。
一年やった『幕末ガール』がいよいよあと2週間で終わります。
そちらを見届けつつ、『げんない』の稽古が始まります。
とにかく、無我夢中で、舞台作りの日々です。
でも、無心とか、夢中とか、
その境地に入ることが最も幸せなことであり、出来上がったモノも、輝く気がします。
赤穂の塩、みたいですけど、
塩なのに、甘くなる奇跡 とか、はそういう時に起こる気がする。
つか版忠臣蔵 は、今となっては、あたかも狙いすましたヒットのようにも見えるかもですが
本当に、つかさんに感謝を述べ、捧げるつもりで、一回限りと思って無心で作ったものです。
見城さんが来て下さるとも思ってなかったし、無理にお呼びするつもりもなかった。
ただただ、無心でやってることが、転がっただけなんです。
もちろん興業をやっているんだし、芸能だからウケも狙うんですけど、あるところから、いろんなことを忘れて無我夢中になる。
誰が目立ったとか、手柄とか関係なく、このクビひとつに集中して、みんなで良い切腹にしよう、と。
松本亮の演じる磯田武太夫は、どろどろした、もはや汗とも思えぬ、粘着的な何かの体液をダラダラと流しつつ、叫んでいたわけですが
最近、あのセリフがとてもしっくり来ます。
