グランクラス

 新青森から、東京に帰るのに、ハヤテの

 グランクラス に乗った。

 グリーンじゃない。グランクラスだ。
 キャビンアテンダントがいて、軽食は、洋食和食、どちらにしますか、とたずねてくる、クラスだ。

 頼んでもないのに、軽食が出てきて、
 コーヒーも飲み放題だ。しかもイチイチ、オネーさんが持ってきてくれる。
 
 退屈な時は、隣に座って、肩揉んでくれたり、話し相手もしてくれたりする。(ウソ)

 しかし往復でないところが、いじましいだろ。
 行きは、太ったオバサンと、仙台まで肘掛けを奪い合いつつ、フツーで行った。

 帰りだけだ。
 青森行きの話が出た時、演劇鑑賞会で、お話しさせて頂くのは、有りがたいことだし、大事なことなので、ぜひ行くけど、

 今、大変だから、ちょっと楽させてくれ、と言ったら、じゃグリーンでと赤星は言ったモノよ。
 それもいいが

 あの薄緑の新幹線には、もっと良いのが付いてたろ。

 いぜん、オヤジの遠足仲間で、ディープな鉄オタである、書家・小林覚氏が試乗会に参加して、十分間、グランクラスのシートに座らせて貰ったと、自慢していたのを、
 思い出したと言うより、ずーーーっと覚えて、羨ましく思っていたのだ。
 オタ覚 はまだ開業前の試乗会に当選して、早朝に乗って来るという、オタ魂を見せていた。

 私は鉄オタじゃないが、新幹線は大好き世代だ。
 新幹線と共に生まれ育ったと言っても良い。

 どんなに国が荒んでも、落ちぶれても、
 新幹線がある限り、大丈夫、まだ我が国はやっていける。
 そう信じる世代だ。

 今回の青森行きも、
 飛行機はイヤだ、新幹線だ、と。
 だだをこねた。
 

 で希望がかないというか、無理矢理通して、乗ってきたよ。グランクラス、
 十分間どころじゃないぞ、

 三時間だよ。広々でいろんな角度になる革張りシート。
 あちこち体位を換えて、ヒーヒー言わせてやった。

 ちょうど先日の、無謀ナイトで、六角に久しぶりに会って、
 発刊された『四角でもなく六角でもなく』
 を貰ったばかりで

 それを寝ころんで、読んだりしてな。

 このグランだけは、六角にもきっと対抗できるなと、ほくそ笑みつつ、鉄オタ話を読んだものよ。

 青森は、意外に寒くなくて、さすが我が本籍地
 迎えてくれた人々も温かくて、

 最後はグランのオマケも付いて、
 ちょっと良い小旅行だった。

 これで演劇鑑賞会の会員が増えたらサラにいいんだが

 『アトムへの伝言』はTVドラマ相棒のスピンオフです。米沢鑑識官と芹沢刑事が悪い科学者たちと闘うのです。
 キャッチコピーは

 『ぼくの相棒はロボットです』

 なのですと、解説してきたから、きっと青森の 相棒ファンはどっと来てくれると思うけど
 
 さて、今日は、研究所17期のオーディションをやって、その後、千葉美浜文化ホールで、
 『千葉魂』の稽古。

 明日は厚木市文化会館で、厚木映画祭のトークショウ。

 目が回ります。


 で研究生17期。

 まだロッカーに余裕がありそうだから、追加募集をします。
 詳しくは、HPか、事務所まで問い合わせを。

 扉座稽古場の、古びた稽古場を観て、今どきの若者たちは、驚きビビるようだけど

 オレらは昔、映画で観て、憧れたニューヨーク・ソーホー辺りのダンス・アトリエみたいじゃないかと、結構気に入ってるんだけどな。
 この古び方が。

 だいいち
 芝居の稽古場が、スタジオなっつって、やたらピカピカなんてのは、ぜったいおかしいんだ。
 汗かいて、恥かいて、ツバ飛ばして、飛んで、踏みしめる場だよ。

 稽古場が必要以上に新しくキレイなんてのは、それこそ、ボッタくられてると疑うべきだ、若者たち。

 本質をみよ。
 君を待つ。



 
 

  
 


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