そして舞台で

 初日まで2週間以上あるというのに

 昨日、舞台稽古というか、場当たりをやった。
 照明はまだつり込んでないけど、立ち上がった大道具を好き放題に使って本チャンの舞台で。

 こんな贅沢は他におまへん。

 今日はまた稽古場に戻っての稽古なんだけど、今回、装置が前作に輪をかけて大がかりなので今、コレに触れておくと

 今後の仕事がぐっと楽になるし、具体的になる。

 稽古したモノを、劇場に入って変更するのは、よくあることだけど
 そりゃ大変でテンテコマイになるもんだ。
 どうしたって、現物見ると、イメージ通りにはいかない部分が出るからな。
 しかも、短いリハーサル時間の中で対処しなくちゃいけなくてな。

 それがここでは、未然に防げる。というか、今の時点でガッカリしたり、ショック受けたり出来て、ここから改善案をゆっくり考えられる。
 そんで今ある良い部分を更に引き出す算段が立つ。

 ブロードウェイとかじゃ、こういうことを何ヶ月も劇場でやるらしいけど
 じゃなきゃ出来るはずないよね、オペラ座の怪人 とか ライオンキングとか。

 でもココ、坊ちゃん劇場 では少なくとも舞台稽古に関しては、プチプチプチプチ・ブロードウェイなのである。
  
 しかし昨日の稽古は、思いの外、ガッカリの少ない、希望の持てるモノであった。

 まあ、見て貰えば分かるけど、存在感の極めて大きな舞台美術。
 そして、数々の小ネタ・仕掛け。
 客席400の規模の小屋がやるメニューではない。

 でも昨年より、進化した舞台を見せなきゃ、この劇場のチャレンジに未来はないと思うからさ。
 そしてこのチャレンジが、ここで挫折したら、我が国の演劇界がまたひとつ後戻りして、停滞することになると、勝手に思いこんでるからさ。
 欲張って、盛って盛って
 
 スタッフと励まし合い、だましだまし、時に捨て身で
 無謀に取り組んでいるのである。

 この劇場に残された感想文とか見ると、輸入ミュージカルと単純に比べてチャチく見えるから、コレは偽物だろうみたいなこと書いてあるのもあるけど
 コピー品とオリジナルのどっちが偽物よ。

 コピー品は、生み出す苦労もいらんのやで。お金で買ってくりゃいいんだから。
  
 そもそもあなた

 3500円の入場料なんだよっ。
 まともな輸入品はいくら取ってると思ってるの。
 ラーメンと、レストランのフルコースを、単純に比べてどうすんだ。

 と言いたくなるけど
 ラーメンの圧勝ということも、この世にはままあることで。
 
 飛行機に乗って泊まりがけでも、食べてみたい、一杯のラーメン、いやいや
 今回の場合、讃岐の男、げんないだから。

 一杯のうどんを創りあげてやろうと思っている。

 
 


 
   
 

 

 


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