初日を終えました

 愛媛の『奇想天外・歌舞音楽劇 げんない』と秋田の『幕末ガール』
 ともに初日を開けました。

 宣伝はもう、いっぱいしたから、あとは巷の評価に任せましょう。
 我々は出来る限りのことはやった。

 ただ昨日、坊っちゃん劇場 で嬉しかったのは
 開演前から、ロビーが何とも賑やかで、

 この日を待ち構えてた感が、充ち満ちていたこと。今度は何を見せてくれるんだい、という期待感をひしひしと感じました。
 いかにもホームのような感じで、安心してスタートがきれた気がします。
 この勢いがずっと続きますように。

 ただね
 昨日は制作から貰ってた、真ん中の招待席をキャンセルして、後ろの方の座席に演出助手と座ることにしたんだが。

 その席の辺りにいた招待客、というか、お偉いさん方のお付きの者たちの態度の悪さ。
 
 経験上、こういうとこに渋々やって来るネクタイ組の馬鹿さ加減には、覚悟は出来てるし、そもそも期待もしてないけど、
 にしても、酷すぎて

 イライラし、しばらく舞台に集中できなかった。

 わしのすぐ側の席のオッサン、開幕するや否や、携帯がブルブル鳴り出し、止めるかと思うと、そのまま止めようともせずに相手を確認し始めた。

 その後も処置せず放置して、ブルブルブル 鳴らし続けだ。

 さすがに腹が立って、芝居の最中に、
 『電源切りなさい』と言ってやったが

 明らかに行政側の招待客。しかも後ろの方だから、その招待の取り巻きとか、家来どもで
 業務として付いてきたんだろう。

 こんなの別に見たくねーよ、
 なんだろうし、
 土曜の昼に劇場に二時間縛り付けられるなんて、きっと迷惑な仕事なんだろうが

 だったら小屋の外で犬みたいに、ご主人様を待ってろよ、バカ。

 そうかと思うと、その注意から十分も経たぬうちに、
 も少し離れたところで、変な明かりが灯った。

 何かと思って見ると

 iPad だよ。

 開演中の客席だよ、初日の招待客だよ。
 iPad 開いてなんか操作してるんだよ。

 わしゃ、電源切ったのかと思ったよ。さっきの注意が耳に入ってな。
 ところがそうじゃなくて、その後も何度も開けては、なんかの作業を始めた。

 そいつのとこ行って、思いきっり、アタマはたいてやろーかと思ったけど
 自分で芝居壊すわけにもイカンから、休憩まで待って

 iPad はおちうでやろうね、と言ってやった。

 テメーら、中学生かよ。
 開演中の客席で、パソコンやったらいけないんだよ。いくら大事なお仕事でも、他のお客様のご迷惑になるし
 どうしても必要なら、お外でやりなさい。

 なんでこんなこと、初日の演出家に言わせてるんだよ、四国・瀬戸内政財界。
 これでいいのか。

 そもそも、オレらにとっての

 業務妨害だろがよ。

 昨日は、多くのご招待もあり、超満席で、この記念日に入りたくても入れなかった、一般のお客様も大勢いたんだよ。

 売れる座席なんたぜ。
 あんたらみたく、無料で入る人たちじゃなくて、お金払って見てくれる人がいたのに。

 そんな大事な値打ちある商品を、渡してんだよ、こっちは。

 文化芸術の応援者なんだろうと、思うからさ。
 ゼンゼンチゲーじゃねーかよ。どーなってんだ。

 その時、胸にかけた、IDカード、じっと見て身元確認してな。
 ご立派なお立場なんだよ。ま、たぶん下っ端家来だけど。
 誰の家来とは言わないけどさ。

 オレがまじまじと、身元確認したら、殿様にチクられたらかなわんと思ったんだろう。その後、3回ぐらい謝りに来たけどさ、悪いと思ってるなら、最初からやんなよ。

 うっかりじゃ、ねーもんな、どう見ても。
 ナメてんだよな、テメーらは。

 その後、パーティなんかで、そいつらのお殿様方は、

 四国の文化とか、教育とか、熱く語って、劇場に期待するとか仰ってるんだけどさ。

 家来どもは、こんなザマなんだから、そんなものまったく信じられないと思わない?
 まずはテメーの家来どもに、公共のマナーを教えてやんなさいよ。
 文化芸術を語る以前のレベルだよ。

 ま、そんなふうにナメられるぐらい、我々の力不足ということなんでしょう。
 ダメなのは、きっと私たちです。

 見たくもない芝居を、四国瀬戸内の政治経済を担う、皆さんの大事な業務を停滞させて、無理に押しつけて大変申し訳ありませんでした。
 
 敬意と対価とか、偉そうなことを申しましたが
 
 地元を代表するセレブの、ご立派な方々が、タダでも見る価値なしと、このように態度で主張しておられるわけだから。

 心から反省し、これからはもう少し、興味を持って頂けるように努力、精進して参ります。


 そんななかでも、ご自分でチケットを買い、この初日に駆けつけて、最初から終わりまで、熱く応援して下さった皆さんの、拍手は、どこまでも温かく我々を包んでくれました。

 ここからさらに進化していくように、一同頑張ります。
 どうか一年、よろしくお願い致します。
 

 

 
  


 
 

 
 
 


関連記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

アーカイブ