ひたすら稽古と

 『アトムへの伝言』を稽古している。
 二年前にやったのとはかなり違う、新キャスト。

 でも六角とタカシのコンビはずっと変わらず。

 「私の相棒はロボットです」

 というのが今回のキャッチフレーズ
 なんかあちこちからお叱り受けそうなので、あんまり声高には使ってないけど

 しかし
 相棒 人気を当て込んで、キャスティングしてるみたいに言う人もいるようだが

 それは心外である。

 そもそもドラマ相棒が こんなにブレイクする前に、このコンビはスタートしてるんだから。
 
 そういえばまだ、カオル刑事が 相棒だった頃で
 本家相棒おふたりが初演の舞台を見て下さったと記憶する。

 ところでうちの相棒ふたり なかなか漫才シーンを稽古しない。
 六角曰く こういうのは新鮮さが大事ですからね と。

 本物の芸人さんたちとも付き合いが増えた六角氏がいうことなので重みがある。
 吉本百年史の公演に出た時、本物のお笑いの人が劇中の漫才シーンだけはまったく稽古しなかったそうだ。
 稽古時間はあったのに、そこだけは、ほぼぶっけで。

 それがとてもかっこよく見えたらしく

 多分に意識している気配だ。
 
 ただ、そのときその漫才はどうだったのかと聞くと

 本番で変な汗かいてはった、とかいうことで
 だったらやっぱ素直に、稽古した方がいいじゃん、という話なんだが

 いやいや、それはそれで、となかなかやらない。

 まあ三回目でもあるので、稽古のペースなどはお任せにしているけど
 
 大丈夫なんだろうか。

 もしかしたら
 わざわざ冷や汗をかきたがっているのかもしれない。
 舞台上で真っ白、みたいな…

 何のためにと、人は思うだろうけど

 六角というのはそういうところのある人だ。
 
 


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