捨てたもんじゃないね
三十年以上の歴史がある劇団で、はずかしながらの
チャリティ公演。
開演前、終演後、役者が募金箱をもってロビーに立ちました。
正直、お金の集まりは悪いかも、と思っていました。
四百人弱のキャパが満員になっているんだけど。
それで20万円集まれば良い方、ぐらいなのではと。
それが開演前から、入場するお客様たちがどんどんお金を入れて下さって、
始まる前にすでに、二十数万円。
で終わったあとで40万円オーバーとなりました。
なかには、開演前と後、芝居がとても良かったらと、二度入れて下さった方もいたし
中学生ぐらいの子たちが、自分の財布から何百円が出してくれたり
思わず、おーい無理すんな、と声をかけてしまったぐらい。
でも何というか、しみじみと胸が温かくなりました。
皆さん、その気で集まって下さってて
気持ちよく、募金箱に義援金を入れて下さって。
この世の中、捨てたもんじゃないね。
で、
芝居なんて、まったく世の中の役に立たないと、常々思いつつ、やってるんだけど
我々のやってることも、そう捨てたもんじゃないね。
今日のお客様たち、お客さんとしても、我らに優しい方たちで、
たくさん笑ってくれて、たくさん拍手してくれて
最後には、良かった、良かったと、声かけてくれて。
東北ツアーに向かう、元気を頂きました。
こんな素晴らしい、お土産まで持って行けることになったし。
何より、これで扉座の顔が立つというものです。
皆さん、ご協力、大変ありがとうございました。
