314回上演

 朝からハヤテで仙台に移動して、劇団公演を見て、その後、こまちで角館に移動して

 東北新幹線 三昧です。

 今日いよいよ『幕末ガール』の大千秋楽。
 314回目の上演です。

 もはや私には何もすることはなく、ただただ見届けに来たんだが
 盛大に拍手しようと思います。

 思えば昨日は今日は、同じ時刻に

 仙台『アトムへの伝言』
 愛媛『げんない』
 そして角館『幕末ガール』

 という作・演出作品が上演されているわけです。
 
 数やりゃいいって話じゃないし、それがどうした、ではあるけど、
 作り手として幸せなことだなあとしみじみ思います。

 ところで
 昨日仙台の舞台で、六角がご挨拶してて
 
 日々こうしていろんな劇場で公演させて頂き、勉強をさせて頂いております

 というエラく殊勝なことを言っていた。
 
 こういう時、わざと変なこというタチだったはずなのに
 というか、同じ台詞でも、かつてなら、ふざけて聞こえていたと思うが
 客席もしーんと聞いて、ジワジワと手が来る みたいな重みが出ていた。

 まあ50のオッサンが、旅先で

 うんこプリプリす。

 という挨拶もないだろうけど。
 ああ、わしらベテランになっとるなあと、改めて思いました。
 そして一回一回の重みがね、やっぱり若い日々とは違ってる。
 劇場に人が来てくれるというシアワセの重さも、長きの演劇生活で思い知って来たしな。

 劇団だって、そろそろ真剣に、幕引きを考えるべき頃合いだと思うし。
 
 素晴らしい仲間たちと、良い観客たちと出会いながら、芝居が続けていられる、幸福を噛みしめつつ。
 

                   角館より 
  
 
 
 
 

 


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