まもなくお披露目

 28日(土)1時より、錦糸町の稽古場にて、新作『バイトショウ』のミュージカルナンバーのいくつかをご披露します。参加ご希望の方は、扉座にご連絡下さい。
 まだ募集しています。
 詳細は、扉座ホームページにあります。
 当日は、簡単な茶話会などもやります。

 普段はなかなか、お客様と我々がお話しする機会はなかなかもてないので、この機会にぜひ。
 記者会見ごっこもやります。
 取材ごっこもして下さい。

 でそれぞれお持ちのなにかで、パーソナルでもソーシャルでも、広めて下されば、更に嬉しいです。

 さて『バイトショウ』
 これがどんなモノなのか、内容をわかりやすくお伝えすることはなかなか難しい。
 ただ本気で、音楽とダンスを芝居と溶け合わせることを進めていて、

 ナンバーは約20曲、うち踊るのも半分ぐらい。
 ガッツリ、音楽的なものとなる。

 ただ、ミュージカルではあるけど、常識的なモノを我々扉座がやる意味はないと思うので
 私も音楽監督も振り付け家も、演劇集団の老舗・扉座がやってこそのミュージカルにしようと、徹底的にオリジナリティを追求している。
 見たことないモノ、お見せしようと。

 そこに、五十嵐可絵と柳瀬大輔に混ざって貰っている。

 このふたりのことは、今までも時々語ってきたけど、今私たちが、心から皆さんに見て欲しい、ご紹介したいと思う、女優・俳優である。
 大輔さんは、もともとミュージカル界のスターである。
 すでに円形劇場で2年続けてやった『オリビアを聴きながら』に登場して貰って、その実力は扉座のお客さんにも知られているし、
 扉座スタイルにも溶け込んでくれていて、
 楽しみにもして貰っていると思うけど

 可絵さんは、まだ馴染みが薄いかも

 しかし音楽監督深沢桂子も、振り付け・ラッキィ池田、彩木えり夫妻も、この才能をもっと世に知らしめたい、知らしめなきゃならぬ、とこの数年、願い続けてきた。
 もちろん私もな。

 私とラッキィ夫妻は、わらび座ミュージカル『アトム』の仕事で出会い、こんな人がいたのかと驚いた。その時は、東京公演限定で、特別参加としてヒロインを客演しに来ていた。
 某ミュージカル集団を退団し、さて これからいろんな舞台に登場します、というそのお披露目的なタイミングであった。

 その出会いが良かったようで、可絵はその後も自ら『アトム』出演を希望し、地方公演も率先して回り、我々との縁は深まった。

 その後、愛媛の坊っちゃん劇場一年ロングランの『幕末ガール』の主演で、深沢さんとも出会う。
 我々は可絵をヒロインに薦めていた。

 だがまだ可絵を知らなかった、ミュージカル界の異端児にして、ロックな監督・ケーコ深沢は、いかにもミュージカルな、通り一遍の技術先行的歌唱や、某演劇集団独特のクセが苦手な人で
 最初は
 
 どうせ「元○○」でしょ、と可絵のヒロイン登用に懐疑的であった。

 んが、愛媛で稽古を始めて、半月ほど経った時に

 こいつスゴイよ、こいつになんかやらせよう、こいつが世の中で知られてないなんてダメだよ、と。
 興奮して報告しに来た。
 横内さん、ダメよ、こんな才能埋もれさせてたら、って。

 こないだまで言ってたことと、ゼンゼンちゃうやん、だった。

 ラッキィ夫妻もそこに深く賛同していた。
 彼女の歌と踊りにはソウルがある。
 それが我々との出会いで、日に日に開花してゆく、そんな手応えが確かにあった。

 こうして五十嵐可絵に、一同惚れ込んだのである。
 
 彼女には経験もあり、大きな舞台でも活躍できるはずだし、させたいけど、
 どうせなら、まずは我々の世界で、そのスゴサを世に知らしめる機会を創ろうじゃないかと、タイミングを見計らい、ついにその時が来たというワケである。

 可絵本人も、最初に我々の前に現れた時は、大きな事務所に入って、プロモーションされているところだった。
 それが『アトム』に参加以来、さらに今まで知らなかった世界に踏み入りたいと言って、敢えてフリーとなり、我々との仕事を自ら選んできたのである。

 小劇場とは縁もゆかりもない世界で育ってるはずなのに、なぜか小劇場魂をもつ、ミュージカル女優なんだ。
 だからこそ今、彼女に表現して欲しいこと、伝えて欲しいことがある。
 
 満を持して、ここに登場させる才能である。

 28日は、可絵にも歌って貰います。
 
 どうぞお楽しみに。
 もちろん、公演もさらにお楽しみに。

 創立33年の劇団が、このうえにまた、さらなる新たな扉を開ける、その時をどうぞお見逃しなく。
 
 
 
  


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