いろいろ
トラオ書きつつ、いろいろ段取る。
今年の懸案事項について。
昨日は、午前中にFM世田谷の演劇番組に。
経済とH 代表 の佐藤治彦氏と。
昨秋、有馬が出して貰った、ユニットである。
佐藤さんはかれこれ10年ぐらいの付き合いになる人で、著名な経済評論家であるが、近年、激しく演劇人化しておられる方だ。
次の芝居なんか、ついに戯曲まで書いてしまった。
杉山と川西が客演する新作だ。
もっとも、この人に最初に戯曲を依頼したのは、何を隠そう私らしい。
昨日、ラジオで話してて、そう指摘された。
7年ほど前のラブラブラブに、短編を書き下ろして頂いたのである。
ガンちゃんや里沙なんかが、出ていた頃だ。
そんな思い出話などしつつ、お互いの芝居の宣伝を。
私は、研究生のために「ラブ×3 11」を語る。
もっとも、ラブ×3の素晴らしさは、佐藤さんが私よりも熱くたくさん語ってくれた。
感謝。
オンエアは、29日の夜。
その後、青森の演劇鑑賞会の鎌田さんと久しぶりにお会いしてお話し。
初めてお会いしたのがまだ「善人会議」の頃。
お互いに青年であった。
今や、それぞれに、背負うモノをたくさん持ってしまった、オヤジと化している。
それでも、お互い、何かの因果というか縁で、演劇魔界にハマってしまった身の上である。
困難は多いけど、大きな荷物背負いつつ、更なる前進をと、無言のうちにエールを贈りあう。
それから下北に移動して「鹿殺し」を見る。
先日、用事が出来て、パスしてしまったのだ。
一言で言えば懐かしきアングラ。
でも、一回りして、とても新鮮に感じた。
猥雑の中に、どこまでもピュアな精神が溢れる。
その切ないまでの偽悪ぶり。
若いとき私は、アングラの偽悪性が嫌で、真逆の偽善性に徹しようと、変な決意をしたのだった。
アングラが、酒を無理して飲むかわりに、ケーキ食べてみせて、血を流したがるかわりに、お涙頂戴狙う、みたいな。
しかし、まあ、今思えば、どっちも同じ演劇遊びなんだな。
そもそもイズムに生きるところが何とも青臭い。
実際、今はもう当時のアングラの人なんかとも、ごく普通に仲良くやれてしまうのである。
むしろ、最近の若者たちの芝居はワケ分からんとか共に嘆きつつ。
そんな中、すでに評判らしいけど、「鹿殺し」。
ワケの分かる勢いと面白さに満ちていた。
とことん手作りに拘る姿勢と、人間を信じている感じが良い。
花組芝居から客演していた若い人(ゴメン名は失念)が印象に残った。
ただ一人の知人、作者にして俳優の、丸尾丸くんは、もっと滑舌よくしなきゃ。
自分で書いたセリフが、不明瞭じゃん、みたいな。
しかし、その危うい感じもまた、往年の唐十郎とか生田萬のようで、愉快ではあった。
