くるしい。つらい。

 一昨日のことだ。

 6割以上進んだところで、突然もの凄く、嫌悪感が襲ってきて、しばし煩悶。

 結局、もう一度、初めから書き直すことにした。

 ここ数年、上手くいってない時は、頭ではなく、手足が止まる。
 長年の経験で、脊髄反応的、もしくはアレルギー的な拒絶反応が起こる。

 このまま進んでも、ダメだと、どこからか声が聞こえてくる。

 だってここまで来たのにと、理性が何とか反論しようとするが、
 カラダがそれに背いて、ムカムカしてくる。

 書くことはそもそも、つらく苦しいのだけど、そんな時はそれを通り越して。悲しくなる。

 だから、もう一度、正しく、苦し辛い状態まで、リセットしなくてはならない。

 本能の声に、耳を傾け、
 またまた初めからやり直して、書き進めている。

 今のところは、正しく 苦し辛い。
  
 それにしても、そろそろグロッキーである。
 安らかな眠りが欲しい。
 
 ただし、以前はかなり深刻な不眠になったりしていたのだが、最近は、フッと楽になる時がある。

 犬たちが来てからだ。

 基本放し飼いなので、寝ようとすると、すり寄って来たりする。
 以前は、横になってから、いろんなこと考えて、不安に取り巻かれたりしたのだが、
 犬を触っていたりすると、
 すーっと、不安が消えてゆく。

 何というか、犬の時間に包まれるのだ。
 こちらがどんなに、悩んでいても、犬の時間はそれとは全く関係なく、勝手に流れている。

 ずっと一点を見つめ続けて、狭くなっている視野に、そんな犬が飛び込んでくると、突然、見つめた一点が消え、周りの風景が見えてくることがある。

 その時、心がフッと軽くなる。

 長男モーは、連続ドラマ執筆の時に、我が家にやって来た。
 あの、辛い時期を、乗り越えさせてくれたのが、モーだった。

 今は、メス犬ポーまでがいて、犬の時間ダブルである。
 
 今は、最初からやり直し、とりあえず、半分を超えたところ。
 
 


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