仮出所

 昨夜脱稿する。
 
 明日から、稽古に入る。
 今回は、稽古入りに間に合わないかも、と、最後の書き直しにかかった時には、さすがに諦めかけたけど、
 
 そこから、かなり根詰めて、一心不乱であった。
 で、結局、今回もとりあえず、自分で決めた締め切りには間に合わせた。

 最後の、暗転と書いたら、
 その瞬間、泣こうと思ってたけど、
 涙も出ず、しばしひたすら呆然とした私であった。
 
 疲労困憊で、当分、何もせず、ボーッとしていたいというのが本音ではある。

 もちろん、ただ間に合えばいいのではなく、これから、これを傑作にしていかなくてはならんのである。

 だから休む間もなく、稽古と打ち合わせに入る。
 
 しかしまあ、とりあえず、一番辛い作業からは抜け出したので、徐々にカラダに、生気が戻ってくるのが、今日は自分でも分かった。
 昨日までは、自分で見ても、かなり顔色が悪かった。

 で、結局、どんな話が出来上がったのかは、
 これから、少しずつ明かしていきたいと思う。

 はっきり言って、チラシに書いてあることとも、結構変わってきてしまっている。

 オッサンの話には違いないけど、
 ただ、のんきな人情喜劇、というものではなくなっている。
 
 そんな小難しいことではなく、いつも通り分かりやすい物語だけど、ちょっとマジな芝居になると思う。

 もっとも今回は、ベテランのお芝居、しつかり見て頂きましょう、がテーマなので。

 多少歯ごたえがある方が、やり甲斐もあろうかと思う。

 ただいま、溜まりに溜まった、雑用を必死に片づけ中。


 ご心配頂き、励まして下さった、皆さんに、心からお礼申し上げます。

 ありがとう。
 ここから、気を抜かず、きっちりと仕上げます。

 とにもかくにも、娑婆に出て参りました。



 
 


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