新作について
稽古と打ち合わせが進行している。
あたふたと書き上げて、いきなり読み合わせてもらうことになったのだが、
意外に、まとまりがあったので、ホッとした。
ただし、今回は書きのさなか、演出については、ほとんど何も考えず、後回しにして取り組んだので、今から苦労することになる。
書きは、落語における 三題噺のようなことになった。
かつて鶴瓶師匠がローカル番組でやってた、落語のゴ である。
噺家が、会場から頂いた、三つのキーワードで、一つのお話を即興で作ってみせるというアレである。
今回私に与えられた三題は
1 オッサン
2 モード
3 人生のクライマックス
である。
ただし、私の場合は、お客さんから頂いたのではなく、チラシとかを作るために、自分で、ひとつずつ、いろんなタイミングでひねり出して来た、キーワードであった。
自分発なのだから、簡単に出来てもよさそうなのに、これがとっても大変だった。
特に苦労したのが、タイトルにもなっている
人生のクライマックス
である。
一年前に考えたときには、まだ仮題でいいから、と気楽に付けたのだった。
私の場合、大げさな話が多い作風だし、ほっておいても、人生のクライマックス を描くことになるからね。
まあ外れたものにはならんだろう。どう転んでも。
と考えていた。でもう少し、詳細を煮詰めてから、本当のタイトルを考えよう、と。
んが、韓国行きから、夏の二大公演まで、私は忙殺され、煮詰める間なく、仮題のまますべてが進行することになったのだった。
で、いよいよ本格的に取り組む段で、改めて考えると、
あまりにもオーバーすぎると思われたのである。
タイトルが。
オッサンとモードについては、多少、考えはあったのでね。
ただ、このおそろしく明確で、コケ脅しちっくな、タイトルが。
そりゃ、人生のクライマックス なんだろうけどさ。
話として、そうなってるのはいいけど、タイトルとしてわざわざそんなこと詠っちゃうのは、どーよ。
何度もこのタイトルの大きさに押しつぶされそうになる私であった。
で
書きながら、何度か、タイトル変えてもいいかなあ、と赤星にそれとなく打診したりしたけど、
赤星は、露骨にうろたえた顔になるのだった。
もうチラシは刷り上がるところです。
上に変な紙、何万枚と貼り付けるのはイヤっす。
みたいな。
それはつまり、そんなタイミングまで、作者は、三題噺の決着を付けられていなかった、ということなのだがな。
それぐらいギリギリまで、七転八倒していたのだった。
その様子はここにも何度か書いた。
で稽古も始まった、今は、とりあえず三題噺は、完成している、と思う。
そして実は、こんなことわざわざここでカムアウトしなければ、
たぶん、ほとんどの人が、
なるほど、それでこういうタイトルなのね、
みたいに、割とすんなりと受け入れて下さるような気がする。
それぐらい、悩んでこだわった甲斐あった、というすっきりしたサゲになっている。
サゲ
って、言うのも何だけどな。お笑いを一席作ったわけじゃないんだから。
でもまあ、私的には、先が読めないうちに、話を始めて、わあ、このままで、本当に三つのワードを使い切れるのかなあ、と限りなく不安になり、
脂汗を流し、呻吟して、
でも、最後の最後で、光明が見えて、危機一髪で試練クリア みたいな
逆転感のある、展開になったのだった。
もっとも、この三題噺組み込みは、単に私の個人的な作業の問題であって、
それがクリア出来たから、って、見に来るお客さんにとっては、たいして意味のあることではない。
何が書いてあってもいいから、おもしろく しなきゃね。
その課題には、目下、必死に取り組み中であります。
がんばります。
で、こんな具合に、少しずつ、中身についても語っていきます。
久しぶりに取り組んでいる、ストレートプレイに、少しでも多くの方が、興味を持って、劇場に来て下さったら、幸いです。
で、何にも知らずに見に来られたい方は、
私の日記は飛ばして下され。
あと来週の土曜日1時から ブログライター会見をします。
詳しくは、
扉座HPを見て下さい。
稽古場でお待ちしています。
