新作のストーリー 

 チラシを作った頃予定していた話と、書き上げた作品の話は、かなり変わったものになっている。

 人情喜劇 とかチラシでは言っているけど、それはちょっと違う感じ。

 チラシでも少し触れている、公務員の贈収賄の話が、大きなストーリーの柱になっている。

 なので一見、社会派、みたいにも感じられるかもしれない。
 でも、そんなに硬派ぶる気持ちはなくて、

 扉座版、ナニワ金融道 みたいな感じになると思う。


 公務員が一方の主役なら、もう一方の主役が、

 贈賄工作を専門に請け負うプロ集団で、通称「抱かせ屋」である。

 不況にあえぐ、とある建設会社が、経営の危機に瀕して、
この 抱かせ屋 を雇い、公務員に賄賂工作を仕掛けていく、というのがメイン・ストーリーである。

 その話に、なに故、いかにして、ファッションの話題が、絡んでくるのかは、見てのお楽しみである。

 元々は、抱かせ屋 なんて登場の予定はなかった。

 これも、執筆に取り組み始めてから、あーでもないこーでもないと、呻吟を重ねた末に辿り着いた、思わぬ展開の一つである。

 ちなみに 抱かせ屋 なんて言葉が、世の中にあるわけではなく、これは私の造語である。

 女抱かせて、弱みを握る裏家業の専門家、みたいなニュアンスだと思って欲しい。

 そんな訳で、この 抱かせ屋 については極めてフィクション性が高くなっていて、ちょっと得体の知れない存在になっている。

 これが、一見平穏に見える平凡な市民たちの、日常を掻き乱してゆくのである。

 人情喜劇 を書きますとか言っておいて、何故、そんなふうになっていったのかについては、
 また

 日を改めて考察したい。

 ともあれ、ここまであまりに少なすぎた作品情報について、お知らせしました。

 稽古はすでに、立ち稽古に突入。
 怒濤のごとく、進行中です。

 あと、例によって、ブログ会見を開催します。
 またCMも作ります。

 どうぞよろしく。


 にしても、
 またまた

 マキノ巨匠の書き込みを頂きました。

 私なんか、いっつもそーですよ。

 という証言、しみじみと趣深いですね。
 こうして作家たちは、苦しみ体験を共有して、同志感を培ってゆくのです。
 


 

 
 
 
 

 


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