ちょっと ネタばらし
いよいよ明日から公演です。
心配なことに、まだチケットがあります。扉座存続のためにも、皆さん、ご協力を。
といつもいつも、お願いしてますが、
心のどっかでは、
別に来たくないなら、来なくてイイよ。
みたいな気分は常にあって。
今日、通し稽古してて、まあ、こうしてやりたいこと、自由にやらせて頂いてるだけで、あたしは幸せ者で、
これ以上に、いったい何を望むのよ、と自問自答し、まあ、コレ見たくない人は、見なくてよしだ、とさらに覚悟の気分であった。
そもそも
お客さんというものは、お願いすると来ないモノでね。
まあ、
もし都合がついて、気が向いたら、来て下さい、とだけ申し上げておこう。
さて
今回の、目指したモノを発表する。
と言っても、別に恒例でもないが、出演者にも、それとなく伝えておきたかったので、今ここで。
毎日会うのだから、そこで言えば。
て感じだけど、今の芝居に直接関係はないし、今は目の前の仕事に集中し、他のモノの影響を受けて欲しくないので、
面と向かって、言うのはチト憚られる。
しかし、この私の日記、何を隠そう、もっとも熱心な読者は、座員や出演者なのである。
で、大事なことがここから結構しつかり伝わる。
そんな事情なので、まったく座内回覧板みたいな使用だが、どうか許されよ。
今回の参考ブツは。
☆ アート
これはフランスの3人芝居のタイトル。
日本では市村正親、平田満さんらが上演した。
3人の仲の良い中年男たちが、一枚の現代アートの絵画を巡って、喧嘩したり、仲直りしたりするという、3人芝居。
私のスタッフが、この日本版のスタッフで、
なにかの折りに、
横内さんに、いつかぜひ、ああいうのを書いて欲しい、
みたいなことを言われたのが、ずっと記憶に残っていた。
どーってことない話なんだけど、微妙な関係のズレが、気の利いたタッチで、描き出されている。
今回は、中年の男3人、という設定から始まったので、最初にイメージしたのが、
この作品だった。
もっとも、今回の執筆にあたって、特に読み返しもせずである。
出来上がってみれば、
影響の片鱗は垣間見えるが。
フランス風のエスプリとは、ほど遠い感じだな。
☆ 点と線 テレビドラマ
これはこの秋、テレビドラマの審査員をやって、見まくった中の一本。
テレビ朝日が総力を結集して作った、超大作である。ついでに言えば、ちゃんと賞もとった。
北野武と、高橋克典の、ふたりの刑事がとても良かった。
縦筋となる推理は、もはや古くさ過ぎる古典であって、それ自体は陳腐かもなんだけど、
そのストーリーの中に生きている、人間のリアリティが圧倒的で、
人と人が出会い、別れる。
それだけで、正しいドラマは生まれ、人の心を打つのだ、と再認識させられた。
そしてちょっと古い日本の男のドラマとして。
甘い恋とか一切なしで、オッサンが、しっかり見るべきもの、である点も、かえって斬新だった。
男の芝居アリだぜ、やりたいぜ、と思ったのだった。
☆ 公務員のためのQ&A集
今回の執筆のために、いろんな資料を集めたんだけど、
一番面白かったのが、新人公務員の心得みたいなのがかかれた漫画であった。
外部の人とお茶しても、割り勘にせず、奢られたらそれは立派な収賄です。
みたいなヤツ。
それ見ると、世の中のほとんどの公務員は、アウトだろー、というような感じなんだけど。
こんな窮屈なところから、
人間関係みたいなものを、見詰め直してみようと言うのが、今回の重要な発想の一つになったのであった。
まあ、いまさら、何の参考にもならんだろうがな。
あと、
ファッション系のカタログ雑誌みたいのは、目につく端から、買っていったけど、
ひたすらに買い物煩悩が刺激されるだけで、
これはほぼ、無意味でありました。
さて、明日は厚木一泊。
日記も更新できません。
初日の模様などは、他のメンバーのブログでお楽しみ下され。