ラブ×3 12回目 MVP
今回のラブ×3
ここ数年で、三本の中に確実に入る出来だったと思う。
なかでも、
田井中さんの振り付けによる、ダンス が出色。
9月から、取りかかっていたらしいけど、
4月の時点で、ゼンゼン踊れなかった、ずぶの素人までいる状態から、
よくぞここまで仕込みというか、育て上げ、
その上に、
こんなにステキなダンスシーンを作ってくれたものだと、
感心するやら、感謝するやら。
このシーンには、心の底から、ブラボーと叫びたかった。
研究所初期は、その世界では、まだ振り付け助手的立場だったが、
今や業界で知らぬ人のない、一流の振付家となった田井中先生。
そんな人が、本気で取り組んでくれる、この至福である。
あと特筆すべきは、田中の演出。
音響マスター・タクヘイのプロの技と、ASGの新鋭・ユウタの野心溢れる明かり、
日高氏の舞監仕事
あとあと、扉座内、道具製作所のアトリエT
らの大活躍の支えあらばこそ、
ではあるけれど
鮮やかな場面転換、
広い六行会ホールの奥行きを、有効に使ったシーン作り、
今まで、おそらくは私や茅野に、遠慮していた部分もあったろう。
でも今回は、茅野も他の仕事に忙しく、
私もヨコハマ現場に、スケジュールをとられ
いよいよ、全面的に独り立ちして、まとめあげなきゃならなくなったこの局面で、
今まで、溜めていた才覚と力が、一気に花開いた、
という気がする。
今日の日を以て扉座、3人目の演出家の誕生、といってもよかろう。
出演者たちには
これらの巡り合わせの幸運を、噛みしめて、最後までしっかりとやり遂げよ、
とメッセージしたい。
心配していた、佐藤治彦さんの作品は、
かなり良くなっていて、一安心。
でもまだまだ、改良の余地はある。
それやこれやで、
今夜は、
FMヨコハマの、赤レンガマークタワー建設中継を聞き逃す。
大丈夫だったろうか。