悔やんだ
死力を尽くしての、二回公演。
みんな声もギリギリ、カラダもばりばり。
でも、お客様の拍手の力で、シーンごとに蘇生して、どこからか不思議に湧き出る力で、何とか貫通。
しかし、その後、もアフタートークという難物。
成り行きで、私が司会するしかなかったんだが、
別に、舞い上がったワケでもないんだけど、あまりに無策で臨んだために、
かなりぐだぐだに、最後まで付き合って下さったお客様方には、さぞ、イライラされたことでしょう。
言うべきこと、聞くべきことが、まったく網羅できてなかった。
桧山さんには、もっとエアリアルのすばらしさを語ってもらう予定だったし、
伊阪クンにも、渡り廊下4人にも、
舞台の魅力をたくさん語って貰おうと思っていたのに、
つい、
目先のおもしろ現象に気をとられて、大事なことがドンドン抜け落ちてしまった。
ホント、
素人仕事で申し訳ない。
ここで深くお詫びしておきます。
まあ、
くよくよしても仕方ないので、明日に向かうとして、
アッという間の、
千秋楽です。
稽古はじっくりやったので、
決して突貫工事ではないんだけど、
この三日間は、慌ただしいこと、この上ありませんでした。
で、いろんなこと、じっくり考える余裕もなく、
ひたすら、
無事を祈って、舞台を見守っておりました。
青少年センターは、実はサンシャインより客席が広く、
これを4回、満員にするというのは、ちょっとムリでしたが、
それでも、一回見てくれた方が、すぐにチケットを買って、また来て下さるとか、嬉しい反響が多々あり、
じわじわと盛り上がってゆく、という楽しみを感じられました。
明日は、まあ半分以上は埋まるでしょう、みたいなのが、稽古場の最後辺りの状況だったのですが、
さてどうなりますか。
この土曜の夜などは、スカスカで、寒くなるんじゃないの、と、つい先日まで、皆で気を揉んでいたのですが、
けっこう熱い感じになっていましたし。
ちょっと楽しみになっています。
この舞台は、お客さんと一体にならなきゃ、つまんない舞台ですからね。
そもそも、
15年くらい前、ロンドンに行った時、ロッキーホラーショー というミュージカルを観て、
こんなのオリジナルで作れないかと、思ったのが、
扉座ミュージカル計画の始まりです。
ご存じの方もおられるでしょう。
ロッキーホラーショーというのは、観客が、舞台のギャグにツッコミを叫んだり、変なコスプレで集まったりするので有名なロックミュージカルで、
要所要所で、舞台に投げ込むグッズなんかも、販売してたりするのである。
役者のセリフに合わせて、舞台に投げ込むためのトイレットペーパーの切れ端とか。
かなりくだらないものだけど。
マイメット持ってきて下さいとか、
ドリルメガネを使うとか、
その影響を深く受けておるのです。
だから、今日のステージみたいに、
オープニングから、手拍子が鳴るなんていうのは、
夢見た光景ともいうべきで、
ドリル魂 が、ロンドンに向けて小さな一歩を記した、といっても過言ではないでしょう。
そんな ドリル魂 また継続して、工事が出来るように、
明日もしっかり作業して、
皆さんの再演リクエストの声が高まるように、やります。
追伸
トークショウで言い忘れたことの一つ。
当初は、正直、AKB48のことは私、ナメていました。
ゆるいトークと、簡単な歌と踊りの、デパートの屋上の子供だましショーだろうと。
でも、ほぼ2時間、ノンストップで歌い踊り、目の前で汗だくになってゆく、彼女たちの姿を見て、これは本気のショーなんだと、襟を正しました。
ムリでも無茶でも、とにかく全力疾走という姿勢が、ドリル魂 に通じるものがあると思いました。
で、その時、一番印象に残ったのが、
鏡の中のジャンヌダルク という曲だったのです。
ドリル魂 の中の
鏡の中のジャンヌダルク 楽しんで頂けているようで、嬉しいです。
AKB48の劇場でショーを観たとき、
彼女たちはそのシーンには出てなかったんだけど、
この歌にピーンと来て、ぜひこれを使わせて貰おうと思いました。
なにしろ、歌詞が、私が構想していた内容に 不思議なぐらいぴったり だったんですよね。
少女たちよ、今こそ、起ち上がる日が来た。
夢が有れば、華奢な脚でも、踏み出せる。
とかね。
愛が埋もれた町、孤独に慣らされてた
とか。
そのまんま、黄金町の交差点 て感じでしょ。
だから、今回この曲を使っているのは、単に、渡り廊下・親衛隊の皆様へのサービスだけではないだよね。
このシーンは、ラッキイ・エリ夫妻も、かなりこだわって、もともとあるAKB版の振りに、ドラマの魂の上塗りをして、ドラマチックなミュージカルナンバーに仕立ててくれています。
秋葉原での、鏡の中のジャンヌダルク
とはまた違う、この歌の魅力が、皆さんに届けば嬉しいです。
なんてことを良い感じで語ろうと思ってたのに、言えなかったので、
ここで言ってみました。
いろんな方から、それも 渡り廊下走り隊 や伊阪クンの ファン以外の人からも、
今回のはDVDにならないのか、
と訊ねられます。
残念ながら、その予定はありません。
なのでどうか、皆様の脳味噌に、しっかりとダウンロードして下さいませ。