年男

 年男の誕生日なのであった。
 
 と言っても特筆すべきことはなく、サツキマスの物語 を書いていた。
 
 人間ドックは、休日なので、予約できず、休み明けに予定されている。

 最近は、マジで、お誕生日が目出度くなくなっている。
 もう来なくていいと思う。 

 こんなんで歳なんか取っても、不安と恐怖が増すだけだもの。
 どうなるのよ、この先さあ、みたいな。

 それで、
 ことさらムキになって、目先の使命の、芝居書きに没頭する。
 結果、本日は、いつにも増して、大きく進行した。

 でも、いろんな方からメッセージとか、頂きました。
 どうもありがとう。

 こんなオッサンに、暖かいメッセージを。
 励みになります。

 そろそろ、乱童 という芝居の打ち合わせも、本格化してきており、
 身辺が慌ただしくなってきた。

 とにかく、早くサツキマスを釣り上げないと、安心して先に進めない。
 
 でも、こんところ、暗闇をちょっと抜けて、ようやくこの作品を書く楽しみを発見した感がある。

 で、
 登場人物たちのことが好きになってきた。

 ここまでが苦しいんだな。
 まあ、ゴールまで楽なることはないんだけど、手応えみたいなのを感じ始めると、あんまり疲れない気がする。

 そんで、寝てても、突然なんか思いついて、グワーと目が覚めて、猛然と書き出したり、
 カラダが自然に動き始める。

 そこに辿り着くまでは、自分で自分を叱りつけて、やっとパソコンの前に座るみたいな感じなんだが。

 当然、そこからも、本番より長い助走みたいなのが、始まって、なかなか書き出せないし。

 そう言えば、こないだ一緒に博多に行った中島かずき氏も、約2時間ぐらい、グタグタするみたいなこと言ってたな。
 みんな苦労するんです。
 書くのは辛い。
 
 で
 まあ、そんな時期をやっと抜けて、前進しはじめた。

 あとは時間との勝負。
 稽古入りまでには、何とか最後まで行きたいものです。

 そんな一日。

 サツキマスはね、何しろ、このためにわざわざ郡上八幡まで取材に行ってますからね。
 百鬼丸 の稽古休んでね。

 そこまでしたからには、その釣果を示さねばならんという、課題が加わっておるんですな。
 しかも、近藤正臣さんまで、参加してくれるんでね。

 今回は、二十面相みたいな、主演ではないんだが、それでも、このテーマでご出演頂くからには、
 それなりに 仕掛けを作りたいじゃないか。

 そもそもサツキマスって魚のことを、最初に私に教えてくれたのは、近藤さんなんだから。

 それやこれやで、
 プレッシャーもかかってます。
 もちろん、それをやり甲斐、と言うんですがな。

 まあ、
 がんばって、良いのを書きます。

 こっちも期待して下さい。


 
 


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