渡り廊下で

 綱渡りのような日々が続いております。

 目下の課題は、乱童 です。
 やっと上演台本が出来上がったというところでしょうか。

 しかし今も、稽古しつつ、ちょこちょこと足したり引いたりしております。

 ホント出演者には悪いんですが。
 でも、みんな文句も言わず、熱心に食いついてきてくれて、助かります。

 今日は、渡り廊下走り隊 のなっちゃんのところをたくさんお稽古致しました。

 実は今回、なっちゃんが一人で参加しています。
 しかも、けっこう重要な役で、歌いも踊りもしないで、ひたすら演技を致します。

 情報が遅れて申し訳なかったが。

 なっちゃんは17かな。

 私が 高校演劇 をやっている頃です。
 まあ、この高校演劇で、誉められて私のキャリアは始まったので、
 私だって、早熟ではあったと思いますが、

 にしても、この歳で、伴さんとか小牧クン、などのベテランを相手に互角に芝居しなきゃ、イカンわけで。

 これは大変なチャレンジなのであります。

 セリフ劇なんかまったく初めてだしな。

 で
 今日は、昨日のAKB運動会で走り回り、さぞ疲れているだろう、なっちゃんを中心に、
 特訓稽古をするという、鬼の演出家をやっておったワケです。

 けれど何というか、頼もしいですね。
 落ち着いてて、
 腹が据わってる。

 あのころの厚木高校・演劇部員で、誰がこんな状況に耐えられただろうかと思うのです。

 周りは全部大人でさ。
 
 プロの役者に囲まれて、
 しかも、みんなが注目して見てる中で

 稽古場の真ん中に立つだけで、震えてもよさそうなもんなのに。
 しっかりと、私が注文を加えていく、小返し稽古に、食らいついてきておりました。

 ここら辺が、毎日ライブで観客を相手にしている、芸人のスゴサてやつなのですね。
 ジャニーズもそうなんですけど

 実演で、劇場で育った 芸人は必ず骨があるんです。
 CMタレントとかとは全然違って。

 同じく今の時期、AKBのミュージカルを製作している広井王子さんか、彼女らの話になった時、言ってました。

 舞台で育った人は信じられます と。

 激しく同感というやつです。


 んで
 せっかくだから、この機会に、なっちゃんに、舞台女優の背骨をどーんとたたき込んでやろうと目論む私でした。

 扉座が育成した、新人と言うことで。

 もちろん、まゆゆ や らぶたん や はるごんも、いつか、同じように鍛えるつもりでおります。

 渡り廊下応援団の皆様、しっかりとお見守り下さい。
  
 
 
 
 


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